日々のなごはく。

名護博物館ブログ

川の潜水観察に行ってきました

市内のある川(西海岸)に行ってきました。

潜水・・・というと大げさですが、実際は、膝下〜腰くらいまでの水深で、川の中をほふく前進といったところですかね。

しかし驚くなかれ、水深が膝下までしかなくても、水の中を見てみるとたくさんの生きものがいます。


川の底をなんだか細長い魚が這っています。

イッセンヨウジ Microphis (Coelonotus) leiaspis

驚くほどたくさんいました。
ヨウジウオ・・・と言ってもあまりなじみがないかもしれません。タツノオトシゴのなかまと言えば、イメージしやすい気がします。

ヨウジウオの仲間は一般的には、海や汽水域に生息していますが、イッセンヨウジは淡水にもよく適応した種です。今回の場所も水は塩辛くありませんでした。

よく見ると、きれいな魚です。

ハゼのなかまもたくさん見られました。

ナガノゴリ Tridentiger kuroiwae


イワハゼ Glossogobius celebius


ゴクラクハゼ Rhinogobius giurinus

下の二つのハゼなんてそっくりで、水中では、ん??って感じです。
よく見ると、ゴクラクハゼには、体側に目立つ瑠璃色の斑点があったり、それぞれ顔の模様が違ったりします。

その他にも、以前紹介した(こちら)タネカワハゼやミナミハゼ、クロミナミハゼなどもいました。

物陰には、手の平サイズ越えの特大タナガーがたくさん隠れていました。

コンジンテナガエビ Macrobrachium lar

方言では、「イビタナガー」などと呼ぶそうです。おいしいのかな?

今回の観察で、40種ほどの生きものを確認しました。

これから暑くなるので、川遊びにももってこいの季節ですね。
こんなところに・・・?
と思っても、川の中を覗くと、意外な驚きと発見があるかもしれませんよ!

(NM)