日々のなごはく。

名護博物館ブログ

台風を乗り越え、はるばると

三重県立博物館の方々が、名護博物館の視察に訪れました。
新しく総合博物館を建設するということで、いろいろな博物館を見て回ってらっしゃるそうです。

台風の影響で、飛行機が飛ぶかどうかの瀬戸際だったそうですが、那覇に着いたその足で名護まで来てくださいました。

名護博物館の活動について、一通りご説明し、意見交換などをした後、館内を見ていただきました。
 

私たちの名護博物館も、新館建設に向けて、少しずつですが前進しています。
2008年度(平成20年度)には、新名護博物館(仮称)基本構想を策定し、今現在は、さらに内容を具体化した基本計画と、新館の候補地を絞り込む作業を進めています。

新館に向けての資料収集も行っています。
今年の1月には、静岡県で打ちあがったザトウクジラの死体を譲っていただくため、現地まで足を運びました。全身骨格標本を収集するためです。

打ちあがったザトウクジラの計測

ザトウクジラは、旧名護町時代に盛んだった大型捕鯨産業を支えた、名護のくらしと深い関わりのあるクジラです。今となっては、世界的に捕鯨禁止対象となっている本種。骨格標本を手に入れるためには、死体が漂着するのを待つしかなく、静岡まで足を運んででも手に入れる価値があります。

少し、話が脱線しましたが、新名護博物館(仮称)建設に向けて、いろいろやるべきことが山のようにあるのが現状です。

今後、少しずつでも、これらの進み具合をご紹介できればと思っています。
暖かく見守っていただければ幸いです。

(NM)