日々のなごはく。

名護博物館ブログ

今日の一枚

きっかけは、今日何気なく交された職員同士の会話から。

名護市が刊行した「名護―ひとびとの100年*1」という写真集がありますが、その中に名護のシンボル、「ひんぷんガジュマル」周辺を写した1960年代の貴重な写真があります(上の写真の左)。

その本を見ながら、「コレ、どこから撮った写真だろう?」

そんな話になったのです。

さっそく、博物館(昔の役場跡です)の屋上からカメラを構えてみましたが、角度が少し違うようです・・・
そこで、「ギャラリーみんたまあ」のある向かいの建物の屋上から見てみると・・・

・・・合いそうな予感!

そこで、写真を撮ってパソコンに取り込み、フォトショップでトリミング、サイズ・角度調整したところ、ほぼぴったりと合いました(上の写真の右)。

左右を比べてみると、約50年という時間の流れを感じますね。
1960年代は、コンクリート瓦の屋根が通り沿いに並んでおり、ガジュマルは今よりも姿勢よく、青々と茂っているように見えます(白黒写真ですが)。
また、沖縄が本土復帰する前なので、車両が右側通行で走っている様子も確認できます。

そして今日の写真。今は当たり前のように眺めている景色。

現在に生きる私たちとしては、現在のモノの価値を過小評価しているのかもしれません。
50年後の人たちは、どのような目で今の景色を見るのでしょう?
そんな想いを巡らせた今日の一枚でした。

↓ オマケ ↓

gifアニメも作ってみました。5秒で入れ替わります。

(NM)

*1:名護市史編さん委員会(1990):名護市史・別巻1 写真集 名護―ひとびとの100年. 名護市役所, 320pp.