こんにちは。
新しい年度がはじまって1週間が経ちましたが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今日は、平成24年度に作製したはく製・骨格標本を紹介したいと思います。
まずは、何といってもこちらを紹介しないわけにはいきません。
この姿に見覚えのある方もいるのではないでしょうか。
博物館で長年飼育していたオリイオオコウモリのコモちゃん(♀)です。
2010年4月に天寿を全うしてしばらくたちますが、今でも博物館に来られるお客さんから「コモちゃんは?」と聞かれることもあります。
それぐらい人気があり、長年博物館のマスコットとして愛されたコウモリのコモちゃん。
今回ようやく本はく製にすることができました。生前に比べるとちょっとりりしさアップ!というカンジです。
(オリイオオコウモリについて知りたい方はこちら)
(コモちゃんについてもっと知りたい方はこちら)
その他に作製したものは・・・
● オオミズナギドリ(本はく製)
羽を広げて飛んでいる姿を再現しています。
翼を広げると1mくらいあります。
● ツミ(本はく製)
同じように飛翔している姿。
このツミは名護市役所の窓ガラスにぶつかって死んでしまった個体です。
● カラスバト(仮はく製)
国の天然記念物。
前にこのブログでも紹介した個体です(こちら)。
● カラスバト(全身骨格)
上の仮はく製と同じ個体です。
● リュウキュウツバメ(本はく製)
国頭村から。身近な鳥ですが、はく製資料があまりなかったので、今回作ることになりました。
何のホネだかわかりますか?みなさんもよく知っている生きものだと思いますが・・・
答えは・・・
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● ジャワマングース(全身骨格)
言わずと知れたマングース。このような外来生物の資料も残します。
【※2013年9月追記】 最近の研究で、今までジャワマングースとされてきた種はフイリマングースであることがわかったそうです。
骨格にする前の姿。このマングースはメスだったのですが、歯が欠けたり、抜けたりしており、おばあちゃんだったのかもしれません。
● ジャコウネズミ(全身骨格)
ビーチャーの名で知られるジャコウネズミ。生きているときは何とも言えないニオイを放ちます。
ネコも食わないとか・・・
博物館の庭にもよく出没します。
頭のアップ(骨格と骨格にする前)
骨になると、ずいぶん印象が違います。
● ハブ(全身骨格)
最後は、沖縄のヘビの代名詞、ハブ。
頭のアップと、骨格にする前の姿
迫力がありますね!
さて、このようなはく製や骨格は、今後の展示会などで活躍すると思います。
はく製なんかキモチワルイ!動物がかわいそう!という意見もあるかもしれませんが、たくさんの人に色々な情報を伝える上で、このようなはく製・骨格資料は大きな力を発揮します。
平成23年度に作ったものや、なぜこのようなはく製・骨格を作るのかさらに知りたい方は、こちらもぜひ見てください!
生きものの死体を届けて下さった方、情報を下さった方、ありがとうございました。
(NM)