日々のなごはく。

名護博物館ブログ

ぶりでぃ子ども博物館〜脱穀の巻〜

脱穀は、収穫した稲のモミをクキからはずすことです。今回は、3通りの脱穀方法を行いました。

これは、こき箸を使った方法です。稲を2本の竹にはさんで根元の方から穂先に引き、モミを落とす方法です。名護ではクダー、羽地ではイェービと呼びます。みんなで向かい合って脱穀をするので、おしゃべりにも花が咲きワイワイにぎやかに作業ができました。時々、「手も動かそう〜!」なんて声も上がるほど ^m^


次に紹介するのは、千歯こきです。鉄製の歯がならんでおり、その歯の間に稲を上から差し込んで手前に引き、モミをこき落とす方法です。明治末から使われていました。一粒一粒大切に扱うみんなの顔は、真剣です。


最後は、足ぶみ式脱穀機を使った方法です。大正はじめから使われていたもので、昭和30年代まで盛んに使われていました。足ぶみによって、ローラーを回し、そこに稲を差し込んでモミを落とします。足ぶみしながら手首を左右にかえす脱穀方法は、最初はなかなかタイミングが合わず難しく感じましたが、何度かやっていくうちにタイミングがあって、嬉しい気持ちに(笑)でも、子どもたちは、いとも簡単に!!そんなもんです(~_~;)


脱穀の後には〜!
この唐箕(トーミ)は手動で風を起こしてモミ殻とモミとを選別します。軽いモミ殻は遠くへ飛ばされ実の入ったモミは手前の足元へたまる仕組みになっています。風にのって軽いモミ殻やワラなどの混在しているものが、ブワ〜と巻き上がる様子に子どもたちは笑顔!もっともっと、風を起こすぞ〜といわんばかりに勢いよく回してました☆
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(H&T)