日々のなごはく。

名護博物館ブログ

羽地大川生きもの探検

昨日、一昨日と行われた「羽地ダム鯉のぼり祭り」のイベントの一つ、川の生きもの観察会のガイドに行ってきました。

羽地ダムの下の親水広場(羽地大川の中流)で一日2回の計4回。
2日間とも天気がよく、たくさんの人が来ていたこともあり、観察会は計209人が参加する大盛況でした!
まずは、参加者に生きものの取り方をレクチャー。
レクチャーのときに生きものが取れるとかっこいいのですが・・・そう簡単にはいかないですね!

レクチャーの後に自由に生きものを探してもらいます。


お父さんの腕の見せどころ!

何が取れたかな?

しばらくしたら、取れた生きものの説明を。


一日目にそこそこ取れたヒラテテナガエビ。流れの早いところにいます。

子どもたちの人気者、カニ。石の下から小さいモクズガニがたくさん取れました。

クロヨシノボリのオス。見えにくいですが、ほほには赤い点々が。

シマヨシノボリのメス。目のまわりには赤い線がたくさん。

アヤヨシノボリのオス。ほほには青い点々。
小さいハゼのなかまは、沖縄ではまとめてイーブー、イーバァなどと呼ばれています。


草かげを網ですくうとよく入るトゲナシヌマエビ。

参加者が見つけた中に、一匹だけヤマトヌマエビが!
このエビは川の最上流でよく見られ、今回見つかったのは2cm程度の小さいエビ。
これから川の上流へ上っていく途中だったのでしょう。


川岸に草が生えているところには、アカナガイトトンボが見られました。
その幼生(ヤゴ)もたくさん取れましたよ!


2日目の午後は、観察会の後に行われるウナギのつかみ取りイベント目当てで人が急増!

川は人だらけで生きものも逃げてしまったのか、なかなか見つけることができませんでした。
そこで、とっておきの投網の出番!


大勢の前で投網を投げるのはやや緊張・・・(入らなかったらどうしよう!)

取れたのは外来魚のティラピアばかりでしたが、それでも子どもたちにはうれしいようです。

魚をつかもうと我さきにと手をのばしてました。

2日間で約20種の生きものが観察できました。
種数としては多くないですし、外来魚のティラピアグッピーがたくさんいて少し複雑な気持ちになりましたが、生きものに触れるという意味では子どもたちにとってよいきっかけになったと思います。
もう少し広場に木を植えて木陰を作ったり、川の環境に変化を持たせれば、さらに色々な生きものが見られそうな気がします。

【オマケ】
観察会の後のウナギつかみ取りで御用になったウナギ。

合掌!

(NM)