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名護博物館ブログ

二度あることは・・・?クロヨシノボリ三度目の産卵


水槽で飼育中のクロヨシノボリ Rhinogobius brunneus がまた産卵しました!
同じペアで今シーズン3回目の産卵です。
3月8日の昼間、オスとメスが巣穴の中で仲良く並んでいるのを見つけたので、その日の夜は定期的に巣穴をチェック!
すると、夜の10時過ぎに産卵しているところを見ることができました!


巣穴の天上(石のウラ)に逆さになって産卵するメス。
赤外線撮影した動画からキャプチャしたので、白黒です。


生殖突起を押し付けるようにして、卵を産んでいます。


今度はオスが逆さになり、メスの後をなぞるように、体をくねらせながら生殖突起で卵をなでていきます。
動画ではよくわからなかったのですが、どこかで放精していると思います。


オスの生殖突起。ブレブレです。すみません。

メスとオスは、このような行動を何度も繰り返し、産卵は数時間に及びました。
メスは同じ場所を何度も往復して、すでに産みつけた卵と卵のすき間にさらに卵を産み足しているように見えました。
産卵は10時過ぎに始まり、0時前に少し落ち着いてペースが下がりましたが、その後も続き・・・
1時半頃までは頑張って観察しましたが、そこでギブアップ!

翌朝、メスはすっきりしたように巣穴の外を泳いでいました。
お腹は大分しぼんだので、今シーズンの産卵はこれで終わりでしょうか。


産みたての卵。


動画です。なかなか貴重な映像が撮れました。

オスは、いつも通りの卵の番です。
しばらくはその姿を観察できますので、博物館にお立ち寄りの際はのぞいてみて下さい!

(NM)

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