日々のなごはく。

名護博物館ブログ

博物館資料の立体スキャン

先日、合同会社T.R.Fの武部さんに3Dスキャナーによる博物館資料のスキャンの実演していただきました。

まずスキャンをやってもらったのは、博物館前に鎮座する程順則像の石膏原型です。


どんな機材でスキャンするのか興味津々でしたが、アイロンのようなスキャナ本体と、ノートパソコン一台という軽装にまずびっくり。

石膏像がスキャンされていく様子にもびっくり。
かなり細かい精度でスキャンされていっています、

素人目にはかなり簡単にスキャンできていきます。
しかし、武部さんにお話をうかがうと、
スキャン自体はきちんとやれば、難しいものではないが、
使えるデータにするための処理に手間と時間がかかるそうです。
大きいものはスキャン自体に時間がかかるし、
処理にもそれ以上に時間がかかるとのこと。
また、スキャンする素材によってもスキャンしにくいものがあるそうです。
このときも様々な資料をデモンストレーションとしてスキャンしていただきましたが、
ガラス製のものや、光沢があるもの、スキャン用のレーザーがあたらない形状のものは
スキャンできませんでした。
古いものがたくさんあって、
なかなか新しい技術にふれる機会が少ない博物館の現場ですが、
ワクワクする時間でした。
T.R.Fの武部さん、ありがとうございました。(Y.T)