日々のなごはく。

名護博物館ブログ

エサを・・・

名護博物館のフリースペースでは、名護・やんばるの川で見られる色々な生きものを飼育しています。
中には、ハジカサー(恥ずかしがり屋)でほとんど石の下から出てこない生きものも。


住み家の石や貝殻の前で、ピン針にエサを刺してチラチラ・・・


パクリ!家主は、去年の小学校の出前授業で市内の川から見つかったコゲウツボです(そのときの記事はこちら)。
コゲウツボは、絶滅危惧IA類に指定されている希少魚類で、干潟などにすんでいます。
先日公表されたばかりの沖縄県レッドデータブック第3版でも、沖縄島では2河川からのみ記録がある、とされています。
おそらく、いま飼育中のコゲウツボが見つかった川では、これまで未記録だったと思いますので、しっかり記録として残したいところです。

ところでこのコゲウツボ、飼育当初は何を食べるのかわからず、色々なエサを与えてみましたが、最終的に食べてくれたのはシラスボシでした。アミやエビなどの甲殻類は食べないようです。

シラスにしても、目の前まで持っていかないと食べません。
こんな感じでも自然の中では生きていけるのが・・・不思議です。

(NM)