沖縄ではうりずんの季節(旧暦2〜3月の新緑の頃)に入って大分経ちました。
野山へ出かけると、様々な植物の花や実が目につきます。
先週、名護市街地の中にある緑地で、カクチョウランが花を咲かせているのを見つけました。
カクチョウラン Phaius tankervilliae (2018年4月18日 名護市内)
カクチョウランは環境省、沖縄県のレッドデータでいずれも絶滅危惧IB類(EN)に指定されています。
かつて普通に見られる種だったものが、乱獲によって激減したとされています。
明るい林の中などに生え、また、野生ランの中でも派手で目立つ存在なので、乱獲の対象になってしまったのでしょうか。
この場所でも比較的明るい場所に生えていました。
下から見上げると、木漏れ日で花が透けてきれいでした。
日当たりのよい斜面では、ホウロクイチゴがたくさん実をつけていました。
ホウロクイチゴは身近な緑地公園などでも普通に見つけることができます。
食用にもなりますが、リュキュウイチゴなど他の野苺に比べると味は落ちる気がします(個人的感想)。
他にも、ケラマツツジやクチナシなど、鮮やかな花をたくさん見ることができました。
ケラマツツジの花 (2018年4月18日 名護市内)
クチナシの花 (2018年4月18日 名護市内)
散歩がてら、身近な緑地に目を向けてみると、意外な発見があるかもしれません。
(NM)