先週頭のことですが、名護岳の森でシイノトモシビタケが発生しているという情報が博物館に入ったので、その日の晩に様子を見てきました。
発生場所に着いてみると、かわいらしいキノコが2、3本だけ生えていました。
シイノトモシビタケはその名のとおり、イタジイなどの枯木や倒木に生える発光キノコの一種です。
肉眼でみると、写真のように明るく光っているわけではありませんが、暗闇の中でうっすら光っている様子は幻想的でした。
シイノトモシビタケ
(5秒で画像が切り替わります)
今回光っているところを撮影することばかり考えていたので、明るい条件での撮影はかなり適当になってしまいました。
ちなみに、発光キノコは昼夜関係なく光り続けています。
最近までその発光のメカニズムはよくわかっていなかったようですが、数年前にようやく解明されたそうです。
下記ウェブページで紹介されていました。
シイノトモシビタケは、発生してもすぐにカタツムリなどに食べられてしまうことも多く、撮影するにはタイミングが大事な気がします。
私はまだ見たことがありませんが、森の中で何十本と光るシイノトモシビタケの幻想的な光をいつか見てみたいものです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ おまけ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
シイノトモシビタケの発生場所に向かう途中で、ツルランが咲いているのを見かけました。
見慣れている昼間と違って、ライトに照らされた白い花がまぶしかったです。
5月から観察し続けているイボイモリ(記事はこちら)の幼生の様子もついでに見てきました。
何度か訪れた台風の雨の影響で、下流へ流されてしまった幼生もいると思いますが、残った幼生はすくすくと大きくなっているようです。
(NM)