日々のなごはく。

名護博物館ブログ

イシカワガエル天国

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オキナワイシカワガエル(2019年2月7日撮影 大宜味村

先日の夜、北谷町学芸員のFさんと一緒にやんばるの森へ行ってきました。

その日は暖かく、また湿度も高かったので、そこかしこでオキナワイシカワガエル Odorrana ishikawae沖縄県天然記念物)が鳴いていました!

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オキナワイシカワガエル(2019年2月7日撮影 大宜味村

よく見ると、頬のところにヒルが付いています。

かゆそうですね。

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オキナワイシカワガエル(2019年2月7日撮影 大宜味村

フィールドへ行って生きものが見られるかどうかは、当然その日の気温や湿度などの条件に左右されます。

Fさんとは何度か一緒にカエルを見にフィールドへ行っていますが、条件が悪くてほとんどカエルが見られないことも何度かありました。数人で予定を合わせてフィールドへ行く場合、人間の都合で日時を決めるので、そういうこともよくあります。

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オキナワイシカワガエル(2019年2月7日撮影 大宜味村

今回は条件の良い日に重なったため、たくさんのオキナワイシカワガエルを見ることができ、また写真のように地面に降りてきている個体も観察することができました。

ふつうは、川岸にある穴の前か少しはなれた場所にいて、すぐに穴に逃げ込んでしまうので、なかなかじっくり見られません。

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オキナワイシカワガエル(2019年2月7日撮影 大宜味村

大きな成体が3匹並んでいました(どこにいるかわかりますか?)。

私も3匹並んでいる光景は初めて見ました。

それぞれこぶし大くらいの大きさがあります。

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オキナワイシカワガエルの幼体(2019年2月7日撮影 大宜味村

成体だけでなく、去年幼生(オタマジャクシ)から変態して上陸したと思われる小さな幼体も見ることができました。

とてもかわいらしい。そして美しい!

 

この日は途中から雨が降り出したので、早めに上がったのですが、至福の夜でした。

オキナワイシカワガエルの産卵シーズンももうすぐ終わりです。

去年の観察結果だと3月上旬はまだ姿が見られたのですが、下旬になるとほどんど姿が見えなくなりました。

シーズン中に、あと一度くらい見に行きたいですね。

 

(NM)

 

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