名護博物館は3月1日(金)で開館35周年!(1984年開館)
昨日、名護博物館は開館35周年を迎えました。
これまで支えてくださった市民の皆さんや関係者の方々に深くお礼申し上げます!
これまでにもホームページなどでお知らせしてきましたが、新博物館建設に伴い、35周年を迎えたこの節目の3月末をもって、常設展示の一般公開を終了いたします。
これまでの感謝をこめて、3月中は常設展示を無料で開放いたしますので、多くの皆さんのご来館をお待ちしております。
※ 月曜・火曜・3月21日(春分の日)は休館です
※ 開館時間は午前10時~午後6時です
特別展示 常設展示に見る「ぶりでぃ」
常設展示の無料開放とあわせて、特別展示を開催しています。
常設展示室や一階フリースペースの数ヶ所に、開館当時の様子などの写真を展示しておりますので、ぜひご覧ください。
旧名護市役所を改築して開館した当館は、「ぶりでぃ=みんなの手」を理念として、地域に根差した活動を続けてきました。
この理念には、地域市民や関係者の皆さんの力を合わせて博物館づくり(活動含む)を行いたいという想いが込められています。
今回展示している写真も、数ある中から「ぶりでぃ」を感じられるものをピックアップしました。
ジュゴンの展示コーナーでは、ジュゴンのはく製を作ったときの写真や、背景を描いた山入端一博氏の写真などを紹介しています。
ちなみに、現在展示しているのはジュゴンのレプリカです。
開館当初はジュゴンのはく製を展示していたのですが、年月とともにだいぶ痛んでしまったので、2011年にレプリカに交換しました。
私も当時のことはよく覚えていますが、このレプリカを作ったのは、博物館の近所にすんでいるデザイナーのHさんです。Hさんは、名護博物館友の会員でもあり、常設展示のイルカのレプリカなども制作しています。現在は、タカの渡り調査などで一緒に活動している博物館のパートナーの一人です。
ちなみに写真の展示交換作業を行っているのは当時の職員とHさんです。
この写真からも「ぶりでぃ」を感じることができるのではないでしょうか。
ちなみに交換したジュゴンのはく製は、現在収蔵庫で保管しています。
現在の常設展示の目玉展示となっている大きなマッコウクジラの全身骨格。
名護には捕鯨の歴史があるため、このような展示をしていますが、実はこの骨格は宮城から名護へ持ってきたものです。
開館一年後の1985年、日本捕鯨株式会社の協力によって手に入れたマッコウクジラの骨格は、残った肉や脂をとるために名護市屋我地島の海岸に埋められました。
そして展示のための様々な作業を経て、開館10周年の特別展で展示され、そのまま常設展示になりました。
新博物館では、このマッコウクジラの全身骨格に加えて、かつて名護で捕獲していたザトウクジラの全身骨格を展示する予定です。
このザトウクジラの骨格を手に入れるのにも紆余曲折があり、多くの関係者の多大なご協力を頂きました。
過去の記事でも紹介していますので、ぜひご覧ください(こちら)。
・・・と、このような感じで、これまでの活動を振り返る写真やコメントを常設展示や1階フリースペースの中で展示物と一緒に紹介しています。
公開残り1ヶ月を切った名護博物館の常設展示。
3月31日(日)までですので、お見逃しなく!
(NM)