5月に入ってから、何度か名護市内の夜のフィールドに足を運んでいます。4月のはじめにイボイモリの卵を紹介した場所では、ふ化した幼生がたくさんいました。
顔の横につき出した枝のような外鰓(がいさい)がかわいらしい。
先に生まれた幼生はだいぶ大きくなっていました。
共食いも発生。後から生まれてきた幼生の最大の天敵は先に生まれた先輩かもしれないですねぇ。
イボイモリ幼生がいた場所に、翅(はね)のあるタイワンシマアメンボ?がいました。
シマアメンボのなかまは翅がないのですが普通なのですが、まれに翅のある個体がいるようです。やんばるの渓流においてふつうに見られるのはタイワンシマアメンボなので、その長翅型だと思われます。私はよく名護市内の渓流に行きますが、このタイプに出会ったのは2回目です。
浅い水たまりのような場所では、リュウキュウカジカガエルの幼生(オタマジャクシ)がたくさん群れていました。
大きめのリュウキュウクロスジヘビトンボ(ヤマトクロスジヘビトンボ)の幼虫を見つけました。迫力があります!
倒木の上になぜかアマミタカチホヘビのミイラが・・・
どういった状況で死んでしまったのでしょうか。
卵のように見える何か・・・?
林道を大きなオカヤドカリが歩いていました。
この場所は標高約250mの場所です。オカヤドカリは産卵のときは海へいくはずですが、移動が大変そうですね。
いつも昆虫類はほとんど見ていないのですが、地面や草上などにリュウキュウヒメハンミョウがいるのが目立ちました。
体長は15mmほど、小さくて肉も食べるという、あまりクワガタっぽくないルイスツノヒョウタンクワガタ。木の幹についているのを見つけました。
顎は短いですが、これでもオスです。
よく見るとシブイ形をしています。
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さて、最近、市内の別の場所(農耕地)からイボイモリ(成体)の目撃情報がありました。
目撃したSさんの話によると、その場所で姿を見かけるのは久々とのこと。
そこで、今ちょうど繁殖シーズンのピークを終えて幼生がたくさん見られる季節なので、目撃された場所の近くで幼生が見られないか調査に行ってきたのですが・・・
残念ながら幼生を見つけることはできませんでした。
この記事で紹介している写真の場所は、毎年たくさんのイボイモリが産卵し、幼生もたくさん見られるのですが、それは恵まれた環境なのだなぁ、と改めて感じたところです。
(NM)