日々のなごはく。

名護博物館ブログ

秋の嘉津宇岳2019 その5 ~アカハラダカ・サシバ渡り調査~

前回の記事で、嘉津宇岳で見られるタカの渡りがほぼ終息したようなことを書いたのですが、 ここ数日、サシバの渡りが(数は多くないですが)コンスタントに続いています。
昨日(10/22)、今日(10/23)と各100羽ほどのサシバの渡りを観察することができました。

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サシバ(2019年10月21日 嘉津宇岳)

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サシバ(2019年10月21日 嘉津宇岳)

上は、嘉津宇岳山頂手前の木の枝先にとまるサシバ(右下)。

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森から出てきたサシバ(2019年10月22日 嘉津宇岳)

昨日、今日と森から出てきたサシバは、10~20羽ほどで群れを作ることもありましたが・・・

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渡っていくサシバ(2019年10月22日 嘉津宇岳)

・・・それ以上の大きな群れにはならず、1羽ずつ列になって飛び去っていきました。
写真で見ても「?」な感じかもしれないですが・・・上の写真では、左(南西)にむかって一直線に飛んでいます。

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サシバの幼鳥(2019年10月23日 嘉津宇岳)

幼鳥も混じっています。胸からおなかの模様が横ではなく縦なのが、見分けるポイントです。
写真を拡大するとわかるのですが、眼(虹彩)の色も黄色ではなく黒ずんでいます。

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アカハラダカ(2019年10月23日 嘉津宇岳)

今日(10/23)は、サシバに混じってアカハラダカも10羽ほど確認しました。
まだ、居残り組がいるようですね。

 

さて、嘉津宇岳の毎朝のタカ渡り調査は、10月一杯でいったん区切りをつける予定ですが、タカたちの渡りはいつまで続くのでしょうか・・・?

 

・・・・・・・・・・・・ おまけ ・・・・・・・・・・・・・

タカの渡りシーズン中に、ついでに見られる生きものたち!

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ウスバキトンボ(2019年10月23日 嘉津宇岳)

海をこえて旅をするウスバキトンボ。東南アジアから世代交代を繰り返して北上するようです。毎年、数十~百単位の群れを見かけるのですが、今年はだいぶ少なかった印象でした。

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アサギマダラのオス(2019年10月22日 嘉津宇岳)

海をこえて北からやってくるアサギマダラ。嘉津宇岳では、今年は10月13日に初確認、ここ数日で、毎朝見かけるように。

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コノハチョウ(2019年10月23日 嘉津宇岳)

沖縄県の天然記念物・コノハチョウが、ちょうどよい場所にとまっていたのでパシャリ!

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オキナワシジュウカラのメス(2019年10月22日 嘉津宇岳)

毎朝の常連その1。

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リュウキュウコゲラ(2019年10月22日 嘉津宇岳)

毎朝の常連その2。
どちらも、一年中沖縄で見られる留鳥です。
そのほかに、メジロヤマガラ、ウグイス、ズアカアオバトカラスバト・・・などなど、タカの渡りが見られなくても、何かしら見る(聴く)ことができます。

 

(NM)

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