仕事納めも済み、現在年末年始休館中の名護博物館ですが、今日は仕事納めの日の収蔵庫屋上の草刈りの様子をお伝えします。
名護博物館の資料収蔵庫は、特別な空調装置を持たない収蔵庫です。おかげで極めてランニングコストのかからない建物です。
庫内の温湿度を一定に保つため、建物の壁の外側と内側に温度上昇の緩衝帯となる壁が設置され、また屋上は緑化されています。
外壁は太陽の熱をコンクリート躯体になるべく伝えないように外壁が木製で、熱気を逃がすために空気の通り道が全面にほどこされています。収蔵庫内の壁もグラスウールで断熱しさらに木製の内壁になっています。そのため温度変化は一日を通しては変化なく年間を通してみると極めてゆるやかに夏は高目になり、冬は低めにと推移します。
湿度変化もほぼ変化しません。近年やや高い値で一定なので、除湿器を数台可動して調整しています。
緑化された屋上は、手入れを怠ると松の木が生えたりします。
上の画像では、中央やや右の緑色の塊が松も幼木です。
このまま放って置けないので容赦なく切り倒しました。
きれいに生えそろっているチガヤ?も一度は刈りそろえなければいけませんね。
説明がなければ空き地に繁茂した草を刈ったかのように見えますが、収蔵庫の屋上です。
学芸員のMさんが着任以来掃除をした覚えがないという屋上の排水枡にたまった泥も取り除きました。排水もこれからスムーズにいくことでしょう。(Y.T)