日々のなごはく。

名護博物館ブログ

いったい何人描かれているの?・・・ part 3

名護博物館1階ロビーに展示されている集落図は

やんばるの生活風景が詳細に描き込まれていて、

とても勉強になります。

 

以前の記事→ http://nagohaku.hatenablog.com/entry/2020/01/04/210337

 

さて、今回は田植えの場面を見てみたいと思います。

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田ならしと田植え

 

沖縄では2期作で稲をつくるので、

田植えの時期が国内の他の地域にくらべて早いです。

あと2ヶ月もすれば本格的な田植えの時期になります。

 

上の図でも馬に引かせたマーガや、ターノーサーで田ならしをしています。

その隣ではゴールーを使って田の上に稲の苗を植える目印をつけています。

 

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田植えの展示

名護博物館の展示室の田植えのコーナー。

開館35年も経過してますのでさすがにくたびれていますが。

左側にマーガ、中央の八角形の筒状のものがゴールーです。

ゴールーが導入されて整然と植えられるようになり、

また作業時間も早くなったそうです。

シンプルな道具ですが、優れものだったのですね。

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ゴールーを使っている様子(我部祖河のAさん提供 昭和40年代?)

上の画像は我部祖河の方から提供していただいたゴールーを実際に使っていた様子です。

後ろ向きに転がしながら印を付けていく様子がよくわかりますね。

道具だけではどのように使っていたかわからないものも多いので、

このような写真があるのはありがたいですね。(Y.T)