日々のなごはく。

名護博物館ブログ

名護の山歩き

睦月の終わる頃、友の会の仲間と共に名護市内の山を歩きました。

この日は曇り空。気温も低く、今にも雨が降りそうな雲行きで鳥も声もなく、静かな森の中でした。

それでも季節を感じられる花々を見ることができました。その中からいくつか紹介します。

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ビロードボタンヅル

葉っぱの裏がビロードのような手触りに似ているそうですが、個人的にはさほど滑らかでもないと感じました。

香りを確めてみるとほんのり甘い。一緒に歩いたMさんは「これは杏仁豆腐!」。皆で納得しました。

花びらのように見えるのは、実はがく片。中に雄しべと雌しべが沢山見えますね。ツンツン見えるのが、やがて羽毛みたいになって銀色に輝き、種となり風に飛ばされていくのだそうです。 

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アマミイナモリ

白く小さな花を沢山咲かせていました。よく見ると花びらにはうぶ毛のようなものがびっしり。まるで砂糖菓子のようでした。

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ヤマビワソウ

葉っぱがヤマビワに似ているので、この名が付いたようです(葉の写真がなくて失礼!)

実を食べてみました。“水っぽくて甘くない洋なし”といった感じ。美味かどうかは意見の分かれるところ。

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オキナワサルトリイバラ

棘はありませんでした。

似ているものにサツマサンキライ、ハマサルトリイバラがあるようですが、オキナワサルトリイバラは真っ赤な実を付けるので、他と見分けが付くそうです。

これからどんな色の実を付けつけるのか楽しみです。

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オキナワスズムシソウ

言わずと知れたコノハチョウの食草。

ほんのりとした紫色、うつむき加減な花姿。どこか奥ゆかしい趣をそなえた花だと感じます。(この個体は上向きですが・・・)

 

この他にも沢山の花をみる事ができました!

(K K)

 

~しーぶん(おまけ)~

 

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オキナワテイショウソウ(マルバハグマ)

わずかな香り。アリはその香に引き寄せられてきたのでしょうか。見えるかな?

 

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オキナワテイショウソウ(花の拡大)

よぉーく見ると、3つの花が集まっているのがわかりますか?

 

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落ちていたアオバナハイノキの花

真ん中の紫色が可愛らしい。

 

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落ちていたムベの花

この沢では多数の落花が見られました。