長いような短いような4月が終わり、5月に入って暑くなる日も増えてきました。
やんばるの森ではイジュが咲き始め、季節の移ろいを感じます。
冬の間に観察を続けていた名護市内の沢では、リュウキュウアカガエルの幼生(オタマジャクシ)が変態し、上陸しているのを確認しました。
なお、4月以降ほとんどフィールドに足を運べていないため、写真は3月末のものです。
本記事の内容は、大体3月末〜4月のことと考えてもらえればと思います。
上陸して間もないため、まだ尾が残っていますね。過去の飼育観察例では、尾が完全になくなるまで約2日かかりました。
こちらは尾がなくなった子ども(幼体)。体長は1cmほどしかありません。
ケラのような昆虫が水底を歩いているな、と思って調べたら、タイワンモンカゲロウの幼虫でした。一緒に写っているのは、リュウキュウアカガエルの幼生。上陸していない幼生もまだたくさん残っていました。
すらっと伸びたオキナワジラジロガシの苗を見つけました。
2019〜2020年の冬シーズンはイタジイやオキナワウラジロガシのドングリは不作で、沢を探してもほとんど落ちていませんでした。
根元にはドングリが残っていました。2018〜2019年の冬シーズンは豊作だったので、その時に落ちたドングリだと思われます。
沢の水際にはイタジイ(オキナワジイ)の花がたくさん落ちていました。この感じだと来年の秋(*)はたくさんのドングリが見られるでしょうか。
* イタジイ、オキナワウラジロガシは花が咲いた翌年の秋〜冬に実(ドングリ)を結ぶようです。
ヤンバルヤツシロランらしきランが生えていました。この類のランは花が咲いているときは丈も低く落ち葉に混じって見つけにくいようで、これまで全く気づけませんでした。花が咲き終わり実をつける段階で、ぐんぐん伸びて丈が高くなり見つけやすくなるとのこと。来シーズンはぜひ花を見てみたいものです。
・・・さて、しばらくこの場所には足を運べていないため、この後どうなったのか気がかりです。そろそろ一度見にいきたいところですね。
(NM)