日々のなごはく。

名護博物館ブログ

浜下り(ハマウリ)のシーズン

昨日(4月14日)は旧暦3月3日で浜下り(ハマウリ)の日でした。
一年で最も潮が引く日で、多くの人が干潟やイノーへ出かけ潮干狩り等を行います。

その前日の13日、干潮の時間に合わせて名護市内の海へ足を運んでみました。

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大潮干潮時の浅瀬(2021年4月13日 名護市内)
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春の彩り ~イチュビの瑞々しい実~

名護市内の林道脇で、リュウキュウイチゴ(沖縄名イチュビ)がみずみずしい実をたくさん付けていました。

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リュウキュウイチゴ(2021年4月 名護市内)

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リュウキュウイチゴ(2021年4月 名護市内)
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フタオチョウの来館と産卵

今日(4/10)のお昼前、事務室の外でウミガメの骨を洗っていたSさん(名護博物館友の会)が一声、フタオチョウが飛んでいます」と。

すぐに外に出てみると、名護博物館の中庭にあるヤエヤマネコノチチの周りを2頭のフタオチョウ沖縄県天然記念物)が飛び回っているではありませんか!

すぐに望遠レンズを取り出しましたが、残念ながら素早く飛び回るフタオチョウをカメラで捉えることはできず、飛び去ってしまいました。

フタオチョウの幼虫はヤエヤマネコノチチの葉を食べます。
去年の秋も同じように成虫を見かけたことがありました。

 

産卵していたのかぁ・・・と思い、手前まで伸びていた枝先の葉をふと見ると、卵があるではないですか!

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フタオチョウの卵(2021年4月10日撮影 名護博物館)

ついでに、卵の周りを探してみたところ、幼虫も一匹だけ見つけました!

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フタオチョウの幼虫(2021年4月10日撮影 名護博物館)

特徴的な4本のツノが目を引きます。

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ヒイロトゲナシケバエ つながって飛ぶ、車にぶつかってくる虫

暖かくなってきた沖縄。
今週のはじめ頃から、名護市内で「あの虫」が多数目撃されるようになってきました。

沖縄本島に住んでいる方の多くは、どこかでこの虫を見かけていないでしょうか?
道路を走っていると、つながったまま車にぶつかってくるあの虫です。

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ヒイロトゲナシケバエ(2020年10月撮影 名護博物館)
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自然史資料作製・整理中!その3 アオウミガメ骨格の掘り出し

骨格標本用に埋めておいたアオウミガメを掘り出しました。
以前このブログで紹介した、名護市内の砂浜に死体で漂着したものです。

↓ 紹介記事

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掘り出したアオウミガメの鰭(ひれ)の骨格
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今年のカンヒザクラ、花ざかり

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カンヒザクラ(2021年1月31日 本部町

週末に名護市(名護岳)~本部町(八重岳)のカンヒザクラを見てきました。

ここ数年は満開の桜をあまり見た記憶がないのですが、今年は見事な桜を咲かしているように感じます。

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ザトウクジラのシーズン

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伊江島フェリーとザトウクジラ(2021年1月31日 本部町

ザトウクジラが沖縄に訪れるシーズンを迎えました。

上の写真は、本部町を訪れたときに陸から見えたザトウクジラです。
伊江島の近くで豪快にジャンプしていました。
きっと伊江島フェリーに乗っていた人も目撃したことでしょう。

このブログでも紹介したことがありますが、名護ではかつて本種を捕鯨していた歴史があり、くらしとも関わりの深いクジラです。

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