2月にリュウキュウアカガエルとその幼生を市内渓流で確認したのですが(記事はこちら)、最近同じ川にその後の様子を見に行ってきました。
リュウキュウアカガエルと思われる幼生
リュウキュウアカガエルは、梅雨前には幼生から変態してカエルになるようです。
今回見た感じでは、まだ大多数は手足のない幼生でしたが、一部は上の写真のように後肢(うしろあし)が生えてきていました。
変態して上陸したばかりのチビを見たいので、またタイミングを見て様子を見に行きたいところです。
前回は、サツマイナモリやアマミイナモリがたくさん咲いていましたが、今回はスズムシソウの花が目立ちました。
アマミタカチホヘビ
最近記事にも書いた(こちら)アマミタカチホヘビにも出会えました。
しばらく固まってくれていたので、いろんなアングルからパシャパシャ。
頭の光沢がきれいです。
沢のあちこちで、オキナワアオガエルが鳴いていました。
今ちょうど繁殖のシーズンです。
カエルに近づくと当然鳴くのをやめてしまうのですが、
ライトと気配を消し、カメラを構えて鳴いてくれるまで待つこと約20分、ようやく鳴いている瞬間の写真が撮れました。
図鑑などで当然のようにカエルの鳴いている瞬間の写真が載っていますが、その1枚を撮る裏でどれほどの労力が費やされているのか・・・
そんな苦労が、ちょっぴり身に染みた瞬間でした。
イボイモリ(沖縄県天然記念物)
前回は穴の中でじっとしているイボイモリを紹介しましたが、
今回は、暖かくなってきて産卵モードで歩き回っているイボイモリに出会えました。
イボイモリは水中にはほとんど入らないとされていますが、
完全に水没しているイボイモリも見られて、個人的には新鮮でした。
水没している個体の背中側のくぼみには空気がたまり、銀幕が張られたような感じでキラキラ!
つい数日前の4月9日には、市内の別の場所でイボイモリの卵を初確認しました。
泥がついてわかりにくいですが、写真に5個ほど卵が写っています。
この卵の周辺50m範囲内では、一晩で10個体以上のイボイモリに出会いました。
イボイモリの卵の近くに、オキナワアオガエルの卵塊(らんかい)もありました。
水場の近くの草陰などに泡で覆われた卵を産みます。
さて、去年も紹介しましたが(こちらやこちら)、今の時期、夜の林道にアマミタカチホヘビやイボイモリが出てきていることがあります。
特にイボイモリは、上にも書いたように産卵場所周辺で林道にたくさん出てきている可能性がありますので、車で通行する時にはひいてしまわないよう注意が必要です。
市内では、車の交通量が多い名護岳周辺の林道が特に要注意です!
夜間に車で林道を通る際は、ぜひ足元にご注意ください。
(NM)