4月末の記事でお知らせし、その後新聞でも取り上げられて注意喚起していた敷地内のリュウキュウハシブトガラスの巣。
カラスも鳥獣保護管理法の対象のため、巣の中にヒナがいるうちは対処できなかったのですが、今月5日にヒナの巣立ちを確認したので取り除きました。
近隣の皆さんには、カラスに威嚇・攻撃される等の不安もあり、大変な心配をおかけしました。
巣に近づかないよう、注意喚起の看板や道路脇に通行禁止のカラーコーン設置等を行っておりましたが、そちらも回収しました。
ご理解・ご協力を頂きありがとうございました。
巣を取り除いている最中も、近くで親鳥は警戒して鳴いておりました。
時には頭上をかすめるように飛び、攻撃の意思を示していましたが、直接的に頭を蹴られるようなことは一度もありませんでした。
親鳥のサインを見逃さない
子どもを守るために必死な親鳥ですが、彼らからすれば人間は怖い相手ですので、直接体当たりするような攻撃はなるべく避けたいのです。
・・・とは言うものの、鳴きながら頭上をかすめるように飛ばれると、こちらもかなり怖いです(攻撃されると身構えていても)。慣れていない方はびっくりしてパニックをおこしてしまうかもしれません。
このような目にあわないためには、攻撃される前にカラスたちのサインに気づいてあげることが大事です。
巣は取りのぞきましたが、巣立ったヒナはしばらくは近くにいる可能性が高いので、引き続き注意が必要です。飛ぶのが下手くそなヒナは地面に落ちてしまうこともありますが、決して近づかないでください。
近くで必ず親鳥が監視をしています。ヒナに近づけば攻撃対象とみなされます。
ヒナといっても、上の写真のように尾羽が短いぐらいで見た目は親とほぼ同じです。
地面にすわりこんでいるようなカラスがいたら、ヒナの可能性が高いです。
親鳥も、いきなり攻撃していくるわけではありません。
まず、電柱の上などにとまったり、周辺を飛びながら、騒がしく鳴いて威嚇します。この段階で気づいて距離をとれば、攻撃されることはまずありません。
次にとまっている木の枝をつついたり、葉を落とすなどして威嚇します。このサインを見落とすと危険です。
それでもその場にとどまったり、巣やヒナに近づいたりすると、後頭部をかすめるように背後から威嚇飛行してきます。多くの人が恐怖を感じ、攻撃されたと感じるレベルです。
ハシブトガラスは巣立った後、近くで親鳥と一緒に一ヵ月ほど過ごし、その後ヒナはひとり立ちするようですが、 沖縄のカラスは亜種のリュウキュウハシブトガラスであるため、少し事情が違う可能性もあります。
いずれにしても、しばらくは注意が必要です。
ヒナの成長記録
最初は3羽いたヒナですが、5月20日の時点では2羽になっていました。
(NM)