日々のなごはく。

名護博物館ブログ

タイワンスジオ注意報

先日当館を訪れた沖縄県環境科学センターの方から、特定外来生物タイワンスジオの分布が北上しているというお話を伺いました。

f:id:nagohaku:20210924145830j:plain

f:id:nagohaku:20210924145837j:plain

タイワンスジオの注意喚起チラシ

名護市以北でタイワンスジオを見かけたら、ぜひ情報を寄せてほしいとのことでした。
(※上のチラシの写真はクリックすると大きなサイズがご覧頂けます)

目撃情報は、沖縄県環境科学センター(Tel 098-875-5208)までお願いします!

タイワンスジオは、名前のとおり台湾原産の外来種で2.5 m以上に成長する大きなヘビです。人の手で持ちこまれたものが野外に逃げ出し、沖縄本島の中部で定着してしまっています。

当館では、以前に読谷村で捕獲された個体を資料として収集したことがあります。

今回伺ったお話では、名護市の南に隣接する恩納村で、かなりの数が捕獲されており、名護市でも散発的に発見されるようになってきているとのこと。

タイワンスジオは毒はありませんが、大型のヘビで鳥などを食べるため、名護市からさらに北上して世界自然遺産登録されたやんばる国立公園に侵入すると地域の生態系に大きな悪影響を与えるリスクがあります

地域の生態系に悪影響を与える侵略的外来種は、一度増え始めるとその勢いを止めるのは難しく、手が付けられなくなります。

水際で食い止めることが重要です。

(NM)