羽地ダム鯉のぼり祭りが5月4日(土)、5日(日)に開催され、その中のイベントの一つとして、両日に渡って川の観察会を行いました。コロナ禍などの影響で5年ぶりの開催でした。
場所は羽地ダム下。子どもでも安心して水遊びができる場所で、羽地大川の中流域にあたります。
観察会では、魚やエビ、カニ、貝、カエル、昆虫など約30種の生きものを見つけることができました。
いつものおなじみ、クロヨシノボリ。この場所で一番簡単に見つかるハゼのなかまです。この観察会はクロヨシノボリに支えられているといっても過言ではないです。
海の魚であるボラも見つかりました。ボラは海水の影響のある河口域でたくさん見られますが、淡水域にもよく入ってきます。この場所でもこれまでに何度か確認しています。
今回はかなり少なめでしたが、流れのある場所の石下などでヒラテテナガエビやモクズガニも何匹か見つかりました。
過去の観察では確認できず、今回初確認となった種で、サカモトサワガニが1個体だけ見つかりました。
沖縄の川で見られる生きものの多くが海と川を行き来する通し回遊を行いますが、このサカモトサワガニのように一生を淡水域で過ごす少数派もいます。
さて、今回は天気にも恵まれ、午前・午後の1回ずつの開催で、2日間で合計約150名の方が観察会に参加してくださいました。
水遊びをしている足元に意外にも多くの生きものがいて驚いている参加者の姿が印象的でした。普段はなかなか気づくことのできない身近な自然に気づいてもらえたなら、うれしいですね。
(NM)