3月1日で名護博物館は開館40周年を迎えました!
これまでの活動にご協力を頂いたすべての皆さまに、この場を借りて深くお礼申し上げます。
前日の2月29日には、40周年を記念する式典を行いました。
オープニングでは、地元の保育園の児童たちが創作エイサーで盛り上げてくれました。
式典では、博物館活動に多大なご貢献を頂いた10名の方々の功労者表彰などを行いました。
受彰者のコサージュは、名護博物館友の会ティーガンマリ部の皆さんの手作りで、新館中庭で採取した草花も使われています(中には食べられるキイチゴも!)。
コサージュづくりを主導したSさんは、10年前の30周年式典の際にも同じものを作って下さいました。博物館とも長い付き合いです。作って頂いた皆さん、ありがとうございました。
今回の式典には、これまでの博物館活動に関わった100名以上の方々が参加し、盛大に祝ってくださいました。お集まり頂いた皆さん、準備や進行等にご協力頂いた皆さん、本当にありがとうございました。
40周年記念企画展 なごはく「もの」がたり
3月1日からは、40周年を記念して、これまでの活動や博物館が集めた資料などを紹介する企画展 なごはく「もの」がたり を開催しております。この「もの」には、博物館に集まってくるモノ(資料)や人々(者)の物語であるという意味を込めております。
最初のコーナーでは、名護博物館が貢献した在来家畜の黒豚「アグー」の保存に関する活動などにスポットを当て、資料や情報を収集し、記録して残すことの重要性を紹介しています。
このアグーのはく製は、旧館で常設展示していたもの。40年前に作られ、旧館の開放的な環境でずっと展示していたので少し傷んでいますが、まだまだ現役です。
顔が怖いので、旧館時代は、泣き出す来館者の子もよくいたものです。
また、最近収集した資料を自然史、歴史民俗、美術工芸の分野ごとに紹介しています。
今回初公開となるものも含まれているので必見ですよ!
会場の後半では、組織的に博物館に統合された市史編さん室のこれまでの刊行物や、新博物館づくりの経緯なども紹介しています。
少し個人的な話ですが、私は2009年に名護博物館に着任してからずっと新博物館建設の主担当を務め、この間に開館30周年事業の担当も行い、今回40周年を迎えるにあたって企画展の主担当を担わせてもらいました。
30周年のときは、新館建設が本当に実現するのか霧の中を進んでいるかのような感覚でしたが、40周年に間に合う形で新館建設が一通りの形になったことを心から安堵しています。
今回の企画展で紹介しているスペースでは、とても新館づくりのすべてを語りきれませんが、約15年の間に色々あったんだなぁ・・・ということが少しでも伝われば幸いです。
なお、新しい建物と主要な常設展示はできましたが、博物館づくりそのものは活動を通して今後も続いていきます(課題もまだ山積みです)。
地域に馴染み必要とされる博物館になるよう、これからも職員一同地道な努力を重ねて参りますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします!
さて、企画展は、3月31日まで。期間中には、これまでに収集した特徴的な資料に関するギャラリートークも行います。ぜひ、そちらもご参加ください!
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(NM)