毎朝のタカ渡り調査を続けていますが、嘉津宇岳では10月19日を最後にアカハラダカの姿を確認できていません。
また、サシバについても、越冬すると思われる個体の姿は確認していますが、渡りの個体は0~10羽未満の日が続いております。
調査は10月末まで続けますが、これら2種の渡りはほぼ終息したと考えて良さそうです。
最近は、タカの姿が見えないので、もっぱら他の生きものの観察をしています。
北から海を越えてやってくるアサギマダラについては、嘉津宇岳では10月15日に初確認しました。このチョウは大移動することが知られており、標識して移動を追跡する調査が全国規模のネットワークで行われています。
上の写真の個体は、撮影する4日前に地元(本部半島)で標識されたようなので、少なくとも10月14日には名護市かその近辺でアサギマダラが確認されていたということになります。
上の写真のメスは、10月17日に標識されたものを同24日に撮影したものです。この個体は、本日10月26日にもほぼ同じ場所に留まっていました。
このまま周辺に留まるのか、それともさらに南へ旅立つのでしょうか。
過去には、福島県や山梨県、群馬県、長野県などで標識されたアサギマダラを嘉津宇岳で見つけたことがあります。
今年も海を越えて移動してきたアサギマダラをぜひ見つけたいですね。
(NM)