突然ですが、鳥は好きですか?
鳥を見たことがない、鳴き声を聞いたことがない、という人はいないのでは!?
それほど私たちにとって鳥は身近な生き物だといえます。
そんな「鳥」たちが主役の展示会を名護博物館ギャラリーにて開催中です。
名護市において、これまで確認された野鳥の記録をまとめたところ、なんと303種となりました!これは日本で確認されている野鳥633種の約半数にあたる数です。
今回は名護博物館で収蔵している89種の鳥のはく製を展示しています。開館して以来、過去最多の展示数となっており、普段なかなかお目にかかれない鳥もいますので、ぜひこの機会に実物を見てもらえると嬉しいです。
開催期間も残り少ないですが、展示のみどころを少しだけ紹介します。
みどころ①
標本の多さ 展示総数120点!
名護博物館が収蔵している89種の鳥のはく製をはじめ、巣など鳥に関連する標本を含めて120点展示していますので、小さいお子さまから大人まで目で見て楽しめる展示になっていると思います。また、会場内ではちょうど今の時期に聞けるアカショウビンやサンコウチョウなどの鳥の声も流していますよ。
みどころ②
やんばるを代表する固有種 ヤンバルクイナとノグチゲラの標本!
やんばるを代表する希少種の標本も展示しています。近年、名護市内でノグチゲラの繁殖や、ヤンバルクイナの初記録といった嬉しいニュースが続いています。今後名護でも普通に見ることができるようになると良いですね。
みどころ③
なかなか見ることができない迷鳥たち。国内でも確認例の非常に少ないこの2種の標本も公開中です。タカサゴクロサギの特徴的な模様や姿勢、コアホウドリの大きさなど、ぜひ実際に確認してみてください。
みどころ④
子育ての様子もちょこっと紹介!
一年中沖縄にいる鳥や、夏にやってきて繁殖をする鳥たちの巣を一部紹介しています。いままさに鳥たちは子育てに大忙しです。もしも野外でそんな場面に遭遇したら、こっそり遠くから観察してみましょう。
おまけ
さわれる標本もあるよ!
職員が作った仮はく製は実際に触っていただくことができます。ぜひ会場で確かめてみてください。
展示ではたくさんの鳥を紹介していますが、なぜ名護市でこんなにたくさんの鳥を見ることができるのでしょうか。
山が好きな鳥、川が好きな鳥、海が好きな鳥、田んぼが好きな鳥、街が好きな鳥など、鳥が好む場所は様々です。名護市には山や海、それをつなぐ川や農耕地など、いろいろな環境が存在していることが、多くの種類の鳥を見ることのできる理由のひとつになっています。たくさんの鳥が見られる素敵な環境を未来につないでいきたいですね。
また、市内で確認された野鳥の種類が300種を超えたのは、長年鳥類の観察や調査を行ってきた成果はもちろんのこと、市民からの情報も大変貴重な記録となっています。
もしかしたら、今度はあなたが珍しい鳥を見つけることができるかも!?
これを機に野鳥や自然に興味・関心を持ってもらえるとうれしいです。
5月26日(日)までの展示となっていますので、ぜひ期間中に鳥たちに会いにきてください。
(HM)