少し間が空きましたが、毎朝のタカの渡り調査は続いています。
今年は天候に恵まれたためか、過去最高のアカハラダカの渡りの個体数がカウントされています。
嘉津宇岳では、今日10/14までにアカハラダカ9,940羽、サシバ1,218羽の渡りをカウントしました(数値は暫定です)。
そして名護岳では、アカハラダカ26,337羽、サシバ2,651羽がカウントされており、両地点を合計すると、名護市内で3万5千羽以上のアカハラダカの渡りが観察されたことになります。
過去最高を更新したアカハラダカの渡りですが、ピークは大分過ぎており、渡りの主役はサシバに移りつつあります。
嘉津宇岳では、10/6にサシバの渡りを初確認し、10/12には100羽を超える群れも出始めました。
例年通りであれば、この週末から週明けにかけて、サシバの渡りのピークもやってくると予想されます。
サシバは日が昇る前から渡りを行う傾向が強いので、6時台から群れが現れるのを待ち構えています。
サシバは沖縄に残って冬を越す個体もいます。
上の写真のように鳴きながら自己主張しているサシバは、渡らずにこのまま残るのかもしれません。
サシバに渡りの主役は移りつつありますが、アカハラダカもまだ100羽単位の群れが観察されています。しかし、それもじきに見納めでしょう。
今日は小競り合いをするリュウキュウツミ2羽も見られました。サイズ的にはアカハラダカとほぼ同じなので紛らわしいです。
おまけ その他の生きもの
今年は、渡り鳥のエゾビタキが名護市内で多く確認されているようです。嘉津宇岳でも毎年この時期に確認されています。
一年中見られる留鳥のアマミヤマガラ。バックは久志岳。
今年はなかなか姿が確認できなかったのですが、最近は毎日顔を見せてくれています。
さまざまなチョウたちも姿を見せてくれて、調査の合間に目を楽しませてくれます。
もうじき、海を越えて移動してくるアサギマダラも姿を現してくれるでしょう。
(NM)