日々のなごはく。

名護博物館ブログ

開館30周年記念講演会第2弾!

3/20(木)に名護博物館開館30周年記念講演会の第2弾を開催しました!
今年度最後の講演会となります。

「文化・人・まちづくり 〜名護博物館のこれから〜」
と題して、原昭夫さんにお話しして頂きました。

原さんは、元名護市役所都市計画課企画室の職員であり、現在の名護市役所庁舎の建設に深く携わった方です。
同時に、旧名護市役所の跡利用構想(つまり今の名護博物館)についても関わっており、開館前後の名護博物館づくりの様子をよくご存じです。
ちなみに、建築設計コンペを行い、全国から308件の提案が集まった末にできた今の名護市庁舎は、建築の分野は全国的にも有名な建造物です。


現名護市庁舎ができるまでと、入れ替わるようにして進んだ旧庁舎からの名護博物館づくりをふり返る原さん。

原さんは、地方の小規模な文化施設づくりについて、心得7ヶ条として以下を挙げ、これからの名護博物館づくりに当てはめて説明されました。

1. 独自のテーマをもつ
2. 地域の風土を活かす(自然エネルギーを活かす、風景、景観)
3. 様々な機能・目的に応える(博物館機能だけでなく、防災機能の観点からも)
4. +α機能を備える
(まちあわせ、ひと休み、読書など、数値では計れない+αが提供できるスペース)
5. 他の施設と連携する
6. まちづくりの中で考え、役割をつなぎ、ひろげる。
7. 利用者の参加でつくり、伝える(住民参加、「ぶりでぃ=みんなの手」の精神で次世代へ継承)

お話の最後には、沖縄を中心に見た世界地図を逆さまにして見せ、沖縄がアジアと日本をつなぐ玄関であること、博物館やその他の文化施設平和を前提として成り立っていることを挙げておられました。
非常に大事な、重い言葉だと思います。

これからの新博物館づくりにむけて、とても参考になる講演会となりました。

(NM)