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名護博物館ブログ

名護博物館開館30周年記念企画展 名護親方・程順則生誕350周年記念展示会

『名護博物館開館30周年記念企画展 名護親方・程順則生誕350周年記念展示会』が行われます。

 
我が郷土の人として「心の在り方」を育んだ「名護聖人」程順則のことを、昔からの名護の人々は誇りに思ってきました。地域のよさを認識し、地域の生活のよりどころを崇高にして、偉大なる先哲に求めた名護の人たち。
その程順則名護親方の「すがた」、「六諭衍義」、「除保光との交流」など広く知らしめるために「名護親方・程順則展」を企画しました。


名護親方・程順則(1663〜1734)は、那覇の久米に生まれた近世の沖縄を代表する政治家・文学者です。1728年、66歳の時、名護間切の総地頭職を授けられ、以後名護親方と称し、名護聖人とも言われました。


程順則の名を多角広めたのは、江戸時代の庶民の教科書として全国に広まった『六諭衍義』です。青年期に2回、延べ7年間中国に留学し、1706年、進貢・正義大夫として中国に赴いた折、『六諭衍義』と『指南広義』を持ち帰りました。その後『六諭衍義』は、薩摩候島津吉貴を経て八代将軍徳川吉宗に献上され、手習いの手本にもなるように和訳され、1722年『官刻六諭衍義大意』として出版されました。この本は教化手習いを兼ねた教科書として、江戸時代末まで全国各地に広く普及し用いられました。


今年は名護親方・程順則生誕350年目という節目の年にあたります。企画展では名護親方・程順則肖像画、関係資料を名護家(名護弘一氏)より借用し展示します。また県内にある資料、名護博物館が精力的に収集した程順則資料も併せて展示します。


   ◆日時:10月25日(金)〜11月10日(日)10:00〜18:00(月曜休館)
   ◆場所:名護博物館ギャラリー(入館無料)


 ■関連企画
  ◇オープニングセレモニー&ギャラリートーク
   ◆日時:10月25日(金)10:00〜
   ◆場所:名護博物館ギャラリー
   オープニングセレモニー、テープカット後、安田和男氏(程順則研究者)
   、名護弘一氏(名護家)によるギャラリートークを行います。

  ◇講演会『程順則の作品に見える中国』
   ◆講師:上里賢一氏(元琉球大学教授)
   ◆日時:11月2日(土)14:00〜
   ◆場所:名護市立中央図書館AVホール