日々のなごはく。

名護博物館ブログ

春の訪れ 嘉津宇岳でコゲラが巣作り ほか


ふらっと足を運んだ嘉津宇岳でリュウキュウコゲラが巣を作っているのを見つけました。

わき目もふらずに、一心不乱に穴を掘り続けていました。
頭がこすれて寝ぐせみたいになっていましたが、おかまいなしです(笑)
穴はまだ浅いようなので、巣が完成するまで時間がかかりそうです。
2羽が交代で穴を掘っていたので、夫婦の共同作業だとは思いますが、子育てにむけて大仕事であることに変わりはありません。ガンバレ!!


コゲラは、市街地周辺でもふつうに見られるので、近くの公園などでも巣を作っているかもしれません。
「コッコッ」という音がきこえたら、そっと周りを探してみましょう。
コゲラが木の幹に穴を掘る様子が観察できるかもしれませんよ。

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さて、少し前に博物館を訪れた研究者の方から、嘉津宇岳のスズムシソウの一斉開花のお話を聞いていたので見に行ったのですが、時すでに遅し。わずかに花が残っているだけでした。


コダチスズムシソウ(セイタカスズムシソウ)の花

面白いことに、コダチスズムシソウは、6年周期で一斉に開花して枯れるサイクルをくり返すそうです。
ということは、次の一斉開花は2021〜2022年ということになります。
・・・やはり、忙しさを理由にタイミングを逃してしまってはいけませんね(汗)


すぐ近くに、オオシマカクムネベニボタルのペアがいました。
まだ肌寒いですが、春の訪れを感じます。ちなみに、名前にはホタルとありますが、光りません。


葉の上に花を咲かせるリュウキュウハナイカダも見られました。


林道沿いに何本か植えられているトックリキワタには、実がはじけて今にも飛びそうな綿(中に種子が入っている)がたくさん。


やんばるの山は新緑の季節を迎えています。
若葉の黄緑色がとてもきれいですね。

(NM)