先週の6月5日(水)、6日(木)に宮古島で沖縄県博物館協会春の総会・研修会がありました。
名護博物館からは、職員4名と友の会員1名が参加しました。
【宮古島市総合博物館にて】
文字通り、強烈な照り返しにまぶしい笑顔です(笑)
沖縄県博物館協会(略して沖博協!)は、主に県内の博物館などからなる会員で構成される協会ですが、琉球列島の自然・文化的つながりから、鹿児島県の奄美大島にある博物館も会員になっているのが特徴です。
年に1回の総会と2回の研修会が春・秋に行われます。
今回の研修会テーマは「博物館と観光」で、初日は、沖縄の観光産業の現状、首里城の取り組み、一括交付金を活用した博物館改修事業の事例などが報告されました。
2日目は、現地研修。
宮古島市が交付金を活用して整備に取り組んでいるという文化財散策コース、「NEO歴史ロード」を視察しました。
【金志川泉(きんすきゃーがー)】
奥は水が溜まっており、海とつながっているとのこと・・・
【ウイピャームトゥの祭場】
現在も使われているとのことですが、屋根のかやぶきの状態が悪化し、ブルーシートで覆っていました。
伝統的な差し替え技術の継承も見据えた保存事業に取り組んでいくそうです。
このような文化財の保存・修復と、文化財の案内マップ・コースの整備を同時並行で進めているということです。
大変精力的な取り組みだと感じましたが、整備した後に、管理面でどこまで地域の方々が主体的に関われるか、そこが課題であると担当者の方が仰っていました。なかなか難しいですね。
案内して下さった宮古島市の担当職員の方は、とても話し上手で、楽しく回ることができました。
研修会は、自らの見聞を広げるだけでなく、館同士の連携が生まれることで、今後の新たな事業へと展開するきっかけにもなる場です。
来年の春は、久米島で開催されるそうです。楽しみですね。
そんなわけで後編(こちら)へつづきます!
(NM)