日々のなごはく。

名護博物館ブログ

戦争展講演会&ギャラリートーク

先週から、企画展「名護・やんばるの戦争展 〜沖縄県立第三中学校の戦争〜」
をギャラリーで開催しています。


来場者に説明する本企画展担当のH学芸員

6月20日(土)には、宜保榮治郎さんによる講演会
軍国少年が見たやんばるの沖縄戦 イクサの記憶」
を開催しました。 


当時の名護における戦争の生々しい状況を、最近のことのようにはっきりとお話しされていたのが印象的でした。
宜保さんは、講演会題名と同じ本も出版されています。
書店で販売しているほか、当館にも何部か置いてありますので、関心のある方は、ぜひお読みください。


6月23日(慰霊の日)には、日系アメリカ人のフランク東さんとその兄弟の方が来館され、ギャラリートークを開催しました。
フランク東さんは、今回の企画展のテーマである沖縄県立第三中学校(三中)の出身で、今回慰霊の日に合わせて沖縄を訪れ、三中学徒の慰霊祭に参加されたその足で当館に来て頂きました。


フランクさんは、戦時下で沖縄にいる家族の身を案じ、米軍の通訳兵として沖縄戦に参加することで、日本軍にいた弟さんと再会を果たしています。
戦争によって、自分の家族が敵味方に引き裂かれる・・・考えただけでも恐ろしい話です。

さて、戦後70周年を迎え、戦争の記憶を語り継ぐ方も少なくなってきました。
今後の未来は、若い世代の選択にかかっています。
正しい選択をするために、戦争の悲惨さ、理不尽さを正しく記録し、これからも発信し続けていく必要があると改めて感じました。

戦争展は、7月5日(日)まで開催しています。
入場無料です。
多くの方のご来館をお待ちしています。

(NM)