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名護博物館ブログ

秋の嘉津宇岳 その12 〜アカハラダカ・サシバ渡り調査〜

昨日(10/5)、今日(10/6)と、嘉津宇岳では、アカハラダカとサシバが入り混じって渡る様子が観察できました。
(※本記事の写真は、すべて10/5に撮影したものです)


サシバ 英名:Grey-faced buzzard 学名: Butastur indicus

こちらは、アカハラダカ(英名:Chinese Sparrowhawk 学名:Accipiter soloensis )の群れ。
アカハラダカもまだ渡っていますが、今日の様子から渡りのピークは終わって徐々に姿を消すと思われます。


朝日をうけて飛ぶサシバ(6時台)

サシバは、アカハラダカより早い時間に渡り始めるので、こちらも大変です(私は朝は苦手・・・)。


アカハラダカ(左)とサシバ(右)

ただ観察するだけなら両方見れてラッキー!
・・・というかんじでしょうが、カウント調査する側からすると、アカハラダカとサシバが同時に現れるこの時期は一番大変です。

サシバはカラス大の大きさなので、ハト大のアカハラダカと一緒に飛んでいると、大きさが一回り違うのがわかります。
ただ、そうでない場合、遠くて点ほどにしか見えない時には、どっちの群れか形では見分けがつきません。
そんなときは、飛び方などを見て判断しますが・・・


これは、アカハラダカとサシバの群れを同時に写したものです。
このままではよくわからないので、色をつけてみやすくすると・・・


手前にサシバ20羽、
奥にアカハラダカ182羽を数えることができました。
これが別々に動いているのでやっかいです。


リュウキュウハシブトガラス
(英名:Jungle Crow 学名:Corvus macrorhynchos connectens
に追い回されるサシバ


カラスとほぼ同じ大きさですが、群れで追い回すカラスにはお手上げという感じでしょうか。

(NM)

● 名護岳での観察状況は ⇒ こちら

〜〜〜〜〜〜〜 関連記事 〜〜〜〜〜〜〜

● 2014年
 秋の嘉津宇岳 〜アカハラダカ渡り近況など〜
 続・秋の嘉津宇岳 〜タカの渡り近況など〜

● 2015年
 秋の嘉津宇岳2015 その1 〜アカハラダカ渡り調査〜
 秋の嘉津宇岳2015 その2 〜アカハラダカ渡り調査〜
 秋の嘉津宇岳2015 その3 〜アカハラダカ渡り調査〜
 秋の嘉津宇岳2015 その4 〜アカハラダカ渡り調査〜
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 秋の嘉津宇岳2015 その6 〜朝のさえずり 小鳥たち〜
 秋の嘉津宇岳2015 その7 〜アカハラダカ渡り調査〜
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 秋の嘉津宇岳2015 その10 〜タカ調査のエキストラ〜
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