日々のなごはく。

名護博物館ブログ

博物館の住人? 〜庭部門その② カエルの合唱〜 

夕方仕事をしていると、博物館の庭からはカエルの鳴き声が。


リュウキュウカジカガエル Buergeria japonica

かつては、ニホンカジカガエルと呼ばれていた本種。本土にいるカジカガエルと間違えやすいということで、和名を変更したそうです。

このカエルは、きれいな声で鳴きます。
人によって聞こえ方はちがうと思いますが、私には「キュルルル・・・」と聞こえます。
「ゲコゲコ」といった一般的に思い浮かぶカエルの鳴き声よりは、虫の音に近いイメージですね。

↓ まずは、聴いてみてください! ↓

市街地にもたくさんいるので、一番よく鳴き声を耳にするカエルかもしれません。
博物館でも一番多く見られます。

さて、庭で鳴くカエルの音を聞きながら、心地よい気分で仕事を進めます。
遠くからは、ヒメアマガエルやヌマガエルの鳴き声も聞こえてきます。

と、突然、「グァ!!」という大きな鳴き声。
・・・お世辞にもきれいな声ではありません。

何者?
庭にあるアダンの葉の上に、声の正体発見!

シロアゴガエル Polypedates leucomystax leucomystax でした。

以前、外来生物法の話をしましたが(こちら)、このカエルも外国から持ちこまれた種で、特定外来生物です。
許可なく飼育したり、捕まえてその場所から運ぶことは、禁止されています。

外来生物法についてはこちらを参考に

シロアゴガエルの特徴や鳴き声は、那覇自然環境事務所のホームページで紹介されています。
こちら

近年は離島でもこのカエルが発見され、駆除が試みられているようです。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-130430-storytopic-5.html

名護にも、このカエルだけでなく、外来種はたくさんいます。
在来の生態系は壊れつつあるのでしょうか。

(NM)