昨日のカラスバトの記事もそうですが、ここ3ヶ月ちょっとで、市内のハトのガラス衝突事故が5件発生しています(博物館に連絡があったものだけで)。
これは、一昨日市民会館のテラスで見つかったズアカアオバト(学名:Sphenurus formosae)です。
幸い、このハトは脳震盪(のうしんとう)をおこしただけでケガはありませんでした。
一晩博物館で様子を見た後、野生生物ドクターに引き取られました。しばらくしたら野生に帰ることができるでしょう。
でも残りの4件は発見時にすでに死亡しており、博物館に運ばれてきました。
(ちなみに、カラスバト以外はすべてズアカアオバトです。)
中には、ガラスにぶつかった衝撃からなのか、のどが破けていた個体もいました。
こちらは、少しだけショッキングな写真かも・・・
大丈夫な方は下に進んでください。
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ガラスにぶつかる前は、ガジュマルの実(花序)を一杯にほお張ったようです。
(正確には、そ嚢(のう)と呼ばれる食道が発達した器官に一時的に貯めていたものが出てしまったようです。)
死んでしまったハトたちは、博物館で引き取り、計測、写真撮影した後に冷凍庫で保管します。
このような資料は、将来的には剥製や骨格標本などにし、学術研究や教育などで利用できる状態にして保存します。
動物などの死体を見つけた場合は、博物館までご一報を!
【名護博物館】0980-53-1342
ちなみに、野鳥がガラスにぶつかるのを未然に防ぐために、「バードセーバー」があります。
これは、野鳥の目に留まるように、ガラスに貼るステッカーのようなものです。
日本鳥類保護連盟のホームページ(こちら)で紹介しています。
「うちの家のガラスに鳥がよくぶつかるよ!」という方は、ぜひ試してみてください。
(NM)