日々のなごはく。

名護博物館ブログ

屋部川で珍魚?

昨日の夜、屋部川の河口域(屋部支所の裏)でエイが釣れたという連絡が入ったので、見に行きました。

見せてもらうと、どうやらツカエイ Dasyatis sephen のよう(オス)。
インド・西太平洋に広く分布し、川にも進入することで知られるエイです。



特徴は尾の下の皮褶(ひしゅう)が高く旗のように目立つこと。
また、アカエイのように、尾に毒針を持っているようなので注意が必要です(上の写真は毒針が切られています)。
食用にされるほか、皮が固いので革製品にも使われるようですね。

幅(体盤幅)は46.9cm、全長は1mちょっと(109.7cm)でした。
針を飲み込んでいて、ほどなく死亡したので、博物館で標本にすることに。

このようなエイのほか、屋部川でサメが釣れたという話も聞いたことがあります。
ウミヘビなんかも河口域ではよく見かけます。新聞報道によると博物館近くの幸地川では数年前にイルカが迷い込んだそうですね(琉球新報 2006年10月7日付記事)。

沖縄の川に現れるこのような珍客の話を聞くと、わくわくしてしまうのですが、少数派なのでしょうか(笑)。

【ツカエイが採集された場所】

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(NM)