日々のなごはく。

名護博物館ブログ

愛鳥週間はじまりました!

5月10日〜16日は愛鳥週間(バードウィーク)です。
この時期、多くの野鳥が繁殖を行い、活発に活動します。
名護博物館ギャラリーでは、愛鳥週間に合わせ、ただいま、
「バードウィークだ!ミニ野鳥展」
を開催中です!


スズメやカラスのような身近な野鳥から、ヤンバルクイナのような貴重種まで、いろいろな鳥のはく製や巣の標本などを展示し、写真や動画なども使ってその生態などについて紹介しています。


ヒヨドリとその巣


キジバトとその巣
ハトの巣はテーゲー(おおざっぱ)な作りです。


リュウキュウツバメとその巣
この巣は何層にも積み重なっていて、ハンバーガーのよう!


ハシブトガラスとその巣
この巣は、国指定天然記念物で名護のシンボルとも言える「ひんぷんガジュマル」に作られていたもの。
高所恐怖症を自負するひでき学芸員が、己に打ち克ち、木によじ登って入手した一品です!
周辺住宅のベランダからハンガーなどを物色したようですね・・・


名護の市鳥、リュウキュウメジロとその巣
立体なのか平面なのか・・・
写真ではよくわからないので、ぜひ会場で確かめてみてください。


巣の中には、卵(模型)も入れてありますよ!
メジロの巣はち密かつ芸術的。ハトにも教えてあげてほしいくらいです。


スズメとその巣
スズメはせまいすき間が大好き。


コゲラとその巣
コツコツ穴を掘る頑張り屋。


リュウキュウサウショウクイとその巣
これまた立派な巣です。


ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナも繁殖の時期をむかえています。
朝早く、国頭村の道路を車で走るとよく姿を見かけますが、同時に交通事故も多発しています。
ヤンバルクイナだけと言わず、森に面した道路や林道を走るときは、生きものをひいてしまわないよう十分注意しましょう。


エリグロアジサシとその・・・巣?
岩礁のくぼみに置かれた卵。卵の周りに小石などが気持ち程度に何個か置いてあることもありますが・・・
巣と呼べるほどのものではないかも。と言ったらアジサシに怒られるかもしれませんが。


巣作りは頑張りませんが、親鳥は自分の体で陰を作って卵を直射日光から守ったり、近づいてきた敵を威嚇したりと涙ぐましい努力をしているんですよ。


シロチドリの巣
これまた、小石などを集めただけの巣。
どこが巣だかわかりますか?

ちなみに上の写真の中の写真は、偽傷(ぎしょう)と呼ばれる、親鳥が子どもを守るために、巣から離れた場所で傷ついたフリをして敵の目を引きつける・・・という行動です。愛ですね。


さて、こんな感じで、主に鳥の子育てにスポットを当てて紹介しています。
種によって、繁殖のために何千kmも渡りを行ったり、巣の形が様々だったりと、鳥たちの世界にはおどろきがいっぱいです。

5月17日(日)までと短い期間の開催ですが、身近な野鳥や自然環境について、広く知ってもらえるきっかけになればいいなと考えています。多くの方のご来場をお待ちしています!
入場無料です!
※ ちなみに月曜日はお休みです。

それから、「新収蔵品展」も同会場で開催していますので、そちらもよろしくお願いいたします。
「新収蔵品展」については、最近、新聞やラジオなどでも取り上げてもらいましたが、それはまた機会があったら紹介したいと思います。

(NM)

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