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名護博物館ブログ

秋の嘉津宇岳2015 その19 〜チョウやら小鳥やら〜

久しぶりの更新です。早いもので、もう11月ですね。
嘉津宇岳では、サシバの渡りは10月20日を最後に確認されていません。

サシバ幼鳥 (2015年10月25日撮影)
森の中にサシバはいますが、すっかり落ち着いてしまっています。
このまま越冬する落ち鷹(ウティダカ)になるのでしょうか。


鳴くサシバのメス (2015年10月25日撮影)

最近はサシバより、小鳥やアサギマダラ目当てで嘉津宇岳に足を運んでいる感があります。


若いイソヒヨドリのオス (2015年10月21日撮影)
帰りがけに道路の脇で見かけました。オスの特徴である腹の赤い色が出かかっています。


ガの幼虫をおそうオキナワシジュウカラ (2015年10月21日撮影)
シラタマカズラの葉を食べていたので、イチモンジホウジャクの幼虫と思われます。
葉っぱと同じ黄緑色の体の色でも、シジュウカラの目は全くごまかせないようです。


イチモンジホウジャク (2015年11月1日撮影)
成虫が展望台に続く林道沿いに密生するシロノセンダングサの花の蜜を吸っていました。

周辺では、たくさんのチョウを見かけることができます。
センダングサは沖縄ではサシグサと呼ばれ、種はいわゆる「ひっつき虫」で、靴ひもやズボンなどに大量に付着して人間的にはうっとうしいことこの上ないですが、チョウたちにとっては花の蜜を提供してくれるありがたい存在のようです。
もともと沖縄にはいない気化種ですが・・・


沖縄県天然記念物コノハチョウ (2015年10月21日撮影)
翅(はね)を閉じているとまさに木の葉。名護市のチョウでもあります。


リュウキュウミスジ (2015年11月1日撮影)
派手さはありませんが、きれいな模様だと思います。


シロオビアゲハ (2015年11月1日撮影)
この場所で一番多く見かけるチョウかもしれません。


アサギマダラ (2015年10月28日撮影)
北から海をこえてやってくるアサギマダラも、日に日に見かける数が増えています。
しかし、去年の同じ時期と比べると多くはないようです。
標識個体もいますが、まだ周辺でされたものしか見かけていません。

もう少し通うつもりなので、本州や九州からやってきたアサギマダラに会えることを期待しています!

(NM)

〜〜〜〜〜〜〜 関連記事 〜〜〜〜〜〜〜

● 2014年
 秋の嘉津宇岳 〜アカハラダカ渡り近況など〜
 続・秋の嘉津宇岳 〜タカの渡り近況など〜

● 2015年
 秋の嘉津宇岳2015 その1 〜アカハラダカ渡り調査〜
 秋の嘉津宇岳2015 その2 〜アカハラダカ渡り調査〜
 秋の嘉津宇岳2015 その3 〜アカハラダカ渡り調査〜
 秋の嘉津宇岳2015 その4 〜アカハラダカ渡り調査〜
 秋の嘉津宇岳2015 その5 〜アカハラダカ渡り調査〜
 秋の嘉津宇岳2015 その6 〜朝のさえずり 小鳥たち〜
 秋の嘉津宇岳2015 その7 〜アカハラダカ渡り調査〜
 秋の嘉津宇岳2015 その8 〜アカハラダカ渡り調査〜
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 秋の嘉津宇岳2015 その12 〜アカハラダカ・サシバ渡り調査〜
 秋の嘉津宇岳2015 その13 〜アカハラダカ・サシバ渡り調査〜
 秋の嘉津宇岳2015 その14 〜アカハラダカ・サシバ渡り調査〜
 秋の嘉津宇岳2015 その15 〜アカハラダカ・サシバ渡り調査〜
 秋の嘉津宇岳2015 その16 〜アカハラダカ・サシバ渡り調査〜
 秋の嘉津宇岳2015 その17 〜アカハラダカ・サシバ渡り調査〜
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