日々のなごはく。

名護博物館ブログ

巡回ミュージアム 「琉球の植物展」 in 北谷町

週明けに、国立科学博物館・巡回ミュージアム in 沖縄「琉球の植物」の最終報告会が北谷町でありました。
この企画は、「琉球の植物」というテーマで、沖縄本島の6ヶ所で巡回展を行うというもので、当館では11月に開催しました。
その様子はこちらの記事で紹介しました。

現在、最後の開催地である北谷町のちゃたんニライセンターで展示会が行われています。


ちゃたんニライセンターでの展示
この巡回展は、基本となるパネルは国立科学博物館のものが使用されていますが、
各開催地で地域の特色を出した展示が追加されています。

北谷町では、「琉球の植物 〜南北はざまの地北谷〜」という題名で開催中です。
国指定史跡の伊礼原遺跡から出土したオキナワウラジロガシ(本物!)など、北谷町ならではの展示がありました。
写真ではあえて紹介しませんので、ぜひ実物を見ていただけたらと思います。
出土したドングリは竹で編まれたザルに入った状態で見つかったようで、北谷町のF学芸員はそれを再現しようと奮闘したそうです。


遺跡のザルと同じ編み方の再現


生植物もたくさんあり、ムベの花がちょうど咲いていました。


手作りのきれいなカラーリーフレットがもらえてお得な感じです。


受付では、紅葉したホルトノキの栞づくりが体験できるかも?

北谷の展示は、今週金曜(3月2日)までですので、お近くに行かれる際はぜひ立ち寄ってみてください。
入場無料です。

さて、報告会では様々な報告がありましたが、
今回の巡回ミュージアムは6館合計で25,000人ほどの方が見て下さったようです(その大半は県立博物館と海洋博公園の熱帯ドリームセンターですが!)。


上の写真は、お客さんがどこから来たのか、6館分を重ねたものです。
中南部と名護・本部方面に集中していました。

様々な反省点もあった巡回ミュージアムでしたが、今後の課題に向けて、今回の開催館や他の市町村博物館とも連携を深めていきたいところです。

(NM)