名護博物館で2年ほど前から飼育しているオニヌマエビ Atyopsis spinipes。
最近の定位置はフィルターの下の大きな石の上。
水流が強くあたる場所です。
オニヌマエビは名前のとおり、ヌマエビのなかまとしては国内最大サイズになる種で、テナガエビなみの存在感があります。
体長7cmほどまでに成長しますが、水槽のものは3cmほどでまだまだ若造です。
エビ・カニのなかまは歩くための脚(あし)が10本ある十脚類ですが、このヌマエビの面白いところは、前の2対の先にブラシのような毛が付いていること。
この毛を広げ、流れてくるエサを集めて食べます。
野生下では水流のかなり速い早瀬でくらしており、そのような場所で効率的に流れてくるエサを集めるのに正にうってつけ。
飼育を始めてからしばらくは、ずっと物かげにいてなかなか観察できなかったのですが、最近は見える位置にいてくれるので助かります。
野外の川でもこの毛を広げている写真を撮りたいのですが、オニヌマエビは網で取るのは比較的簡単なのですが、潜水中に見つけるのがなかなかムズカシイです。
見つけたとしても、こちらに気づかれてしまうと、なかなか毛を広げてくれません・・・
下の写真は、つい最近名護市内の川で撮影したオニヌマエビです。
どこにいるか、わかるでしょうか?
5 cmほどのオニヌマエビが右下に!
(NM)