先日の夜、ペルセウス座流星群を見に行ったときのことです。
途中で立ち寄った名護市内の農耕地でヒメフチトリゲンゴロウを見つけました。
3 cmほどのゲンゴロウのなかまで、沖縄県のレッドデータで絶滅危惧II類(VU)に指定されています。
見つけた場所は農耕地の脇にある側溝で、ゲンゴロウがすめるような環境ではありませんでした。周辺に生息可能なため池などの環境があるのかもしれません。
ゲンゴロウは飛ぶこともできるので、たまたま飛んできた先にいたところを発見したのでしょう。
上の写真は、夜間にストロボを使用して撮影したのですが、一般的にイメージされるゲンゴロウの色だと思います。緑の光沢がとてもきれいですね。
肉眼で見たときに近いのはこちら。同じ個体を昼間に自然光で撮影した写真で、全体的に黒っぽく見え、1枚目の写真とはずいぶん印象が違います。
ゲンゴロウのなかまは、水生植物のあるため池などの止水環境を好み、水際の土の中で幼虫から蛹(さなぎ)になります。
なので、コンクリートで固められてしまった人工池では生息できません。
名護市内には、ゲンゴロウのなかまが生息できそうなため池、湿地が比較的残っているのですが、私自身は普段あまりそのような場所に行かないので、これまでゲンゴロウに出会ったことがほとんどありませんでした。
ちょうど昆虫に詳しいKさんから、市内の別のため池で「ヒメフチトリゲンゴロウの幼虫がたくさん見つかりました、今後見にいきませんか?」というお誘いがあったので、いい機会ですし、時間のあるときに足を運んでみようかと思います。
(NM)