日々のなごはく。

名護博物館ブログ

産卵シーズンのシリケンイモリ

名護博物館友の会&なごはくサポーターのSさんのご自宅付近の畑に作られたビオトープオキナワシリケンイモリ Cynops ensicauda popei が集まっているという情報があり、様子を見せてもらいました。

今はちょうどシリケンイモリの産卵シーズンです。
オキナワシリケンイモリは、やんばる(沖縄本島北部)では普通に見かける種ですが、沖縄諸島に固有の亜種で、絶滅危惧種沖縄県RDBにも指定されています。

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シリケンイモリ(2022年1月26日 名護市内)

周辺は湿地環境の広がる台地上の農耕地となっています。

畑の脇のビオトープには、シリケンイモリがたくさん集まっていました。
・・・と言いつつ、上の写真は1匹ですが。
集まっている写真を撮り忘れました(汗)

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シリケンイモリの幼生(2022年1月26日 名護市内)

ウーパールーパーのような外鰓(がいさい)の生えた幼生もいました。
すでに卵からふ化した個体もいるようです。

このブログでは、県天然記念物のイボイモリばかり紹介してきた気がしますが、黄色っぽいイボイモリの幼生と違ってシリケンイモリの幼生はほぼ真っ黒です。

( ↓ イボイモリの幼生はこちらを参考に ↓ )

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シリケンイモリの卵(2022年1月26日 名護市内)

水際の土手に生えたコケ類のすき間には、シリケンイモリの卵もたくさん産み付けられていました。
上の写真には、4つほど卵が見えていますが、わかりますでしょうか?

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シリケンイモリの卵の大きさ(2022年1月26日 名護市内)

指先と比べると卵の小ささがよくわかります。一つ見つかると、目が慣れて周辺にたくさんあることに気づきますね。

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シリケンイモリの卵(2022年1月26日 名護市内)

アップのシリケンイモリの卵。卵の中の幼生の顔はよく見えませんが、体を丸めて卵の中に納まっている様子がわかります。

ふ化までじっくり見守りたいと思います。

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ギンヤンマ属の幼虫(2022年1月26日 名護市内)

おまけ。同じ場所にいたギンヤンマ属の幼虫(ヤゴ)です。

(NM)