名護博物館友の会&なごはくサポーターのSさんのご自宅付近の畑に作られたビオトープにオキナワシリケンイモリ Cynops ensicauda popei が集まっているという情報があり、様子を見せてもらいました。
今はちょうどシリケンイモリの産卵シーズンです。
オキナワシリケンイモリは、やんばる(沖縄本島北部)では普通に見かける種ですが、沖縄諸島に固有の亜種で、準絶滅危惧種(沖縄県RDB)にも指定されています。
周辺は湿地環境の広がる台地上の農耕地となっています。
畑の脇のビオトープには、シリケンイモリがたくさん集まっていました。
・・・と言いつつ、上の写真は1匹ですが。
集まっている写真を撮り忘れました(汗)
ウーパールーパーのような外鰓(がいさい)の生えた幼生もいました。
すでに卵からふ化した個体もいるようです。
このブログでは、県天然記念物のイボイモリばかり紹介してきた気がしますが、黄色っぽいイボイモリの幼生と違ってシリケンイモリの幼生はほぼ真っ黒です。
( ↓ イボイモリの幼生はこちらを参考に ↓ )
水際の土手に生えたコケ類のすき間には、シリケンイモリの卵もたくさん産み付けられていました。
上の写真には、4つほど卵が見えていますが、わかりますでしょうか?
指先と比べると卵の小ささがよくわかります。一つ見つかると、目が慣れて周辺にたくさんあることに気づきますね。
アップのシリケンイモリの卵。卵の中の幼生の顔はよく見えませんが、体を丸めて卵の中に納まっている様子がわかります。
ふ化までじっくり見守りたいと思います。
おまけ。同じ場所にいたギンヤンマ属の幼虫(ヤゴ)です。
(NM)