日々のなごはく。

名護博物館ブログ

アオウミガメの漂着

名護市内のビーチで大きめのアオウミガメの死体が打ちあがっているという連絡が当館にありました。

新博物館建設に関連する業務が多忙でなかなか館外に出られないのですが、合間をぬって現場を確認したところ、甲長が1m強の大きな個体でした。

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砂浜に打ちあがったアオウミガメの死体(名護市内 2019年5月9日)
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やんばるの生きものが活動的に!

4月に入り暖かくなってきました。

前回の記事でリュウキュウアオヘビのことを書いたばかりですが、先日は市内でアマミタカチホヘビの目撃情報がありました。

私はこの時期、市内のイボイモリ(沖縄県天然記念物)の産卵状況を観察しにいくのが恒例になっています。

3月下旬に名護市内で今シーズン初の産卵を確認し(こちらの記事)、その後も定期的に夜間のフィールドへ足を運んでいます。

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ミミズを食べるイボイモリ Echinotriton andersoni (2019年4月7日 名護市内)
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新年度がはじまりました

新博物館建設に伴って先月末で常設展示の一般公開を終了し、新年度が始まりました。

このようにお知らせすると、「今の博物館はもう壊すんですか?」、「新館はもうできたんですか?」といったご質問をよく頂きます。

新館のオープンは最短で2022年の秋を目指しており、それまで資料の整理をしたり、展示の準備をしたりと様々なことを同時並行で行う必要があります。

今の博物館の跡地利用もまだ決定しておらず、新館ができるまでは現在の建物をそのまま使って活動を続けます。

今年度については、常設展示以外のこれまでの活動(ギャラリーによる展示会、体験講座、出前講座など)は継続して行います。

また、1階のフリースペースもこれまで通りご利用頂けます。

5月からは新元号となり、新館建設を進めている当館にとっても変化の多い一年となりそうです。

今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

(NM)

 

名護博物館常設展示・友の会文化祭 明日まで!

これまでお知らせしてきたとおり、明日で名護博物館常設展示の一般公開を終了いたします!

 

また、現在ギャラリーで開催中の名護博物館友の会も明日までです!

 

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名護博物館友の会文化祭
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イボイモリの産卵シーズン到来

3月も終わろうとしていますが、暑かったり寒かったりする日々が続いていますね。

 

名護市内では沖縄県天然記念物のイボイモリの産卵が始まりました。

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イボイモリの卵(2019年3月24日 名護市内)

泥がついていてわかりにくいですが、真ん中に6個ほど卵があります。

去年のシーズン、この場所ではじめて卵を確認したのが3月10日でしたが、今年は遅いように感じます。上の写真以外の卵は見つからなかったので、産卵が本格化するのはこれからでしょう(ピーク時にはあちこちに卵が見られます)。

(去年のイボイモリに関する記事はこちら

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レンジャーシップライセンス沖縄活動報告  ~人と自然の共存共生を目指して~

レンジャーシップライセンス沖縄活動報告 
~人と自然の共存共生を目指して~ 

博物館ギャラリーで開催中の展示会のお知らせです。

レンジャーシップライセンスとは、自然環境とそこに生息する生物に対して、公正な倫理に基づいた行動とマネジメントができる人材であることを証明する、日本動物福祉職能協会認定の資格とのことです。

ちょうど今の時期、やんばるの海や山、畑など(今帰仁村・名護市)でこの資格取得の一環である講習がで行われています。

今回の展示会では、沖縄で行われたこれまでの10年間の活動をふり返った内容となっています。

私も2年ほど前から夜の自然案内等でこの講習に少し関わらせて頂いたこともあり、今回名護博物館ギャラリーで開催して頂く運びになりました。

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展示の様子
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開館35周年・特別展示・無料公開!

名護博物館は3月1日(金)で開館35周年!(1984年開館)

昨日、名護博物館は開館35周年を迎えました。

これまで支えてくださった市民の皆さんや関係者の方々に深くお礼申し上げます!

 

これまでにもホームページなどでお知らせしてきましたが、新博物館建設に伴い、35周年を迎えたこの節目の3月末をもって、常設展示の一般公開を終了いたします。

 

これまでの感謝をこめて、3月中は常設展示を無料で開放いたしますので、多くの皆さんのご来館をお待ちしております。

※ 月曜・火曜・3月21日(春分の日)は休館です

※ 開館時間は午前10時~午後6時です

特別展示 常設展示に見る「ぶりでぃ」

常設展示の無料開放とあわせて、特別展示を開催しています。

常設展示室や一階フリースペースの数ヶ所に、開館当時の様子などの写真を展示しておりますので、ぜひご覧ください。

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貝類で展示室の飾りつけを行う子どもたち(開館前の1984年1月)
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イシカワガエル天国

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オキナワイシカワガエル(2019年2月7日撮影 大宜味村

先日の夜、北谷町学芸員のFさんと一緒にやんばるの森へ行ってきました。

その日は暖かく、また湿度も高かったので、そこかしこでオキナワイシカワガエル Odorrana ishikawae沖縄県天然記念物)が鳴いていました!

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企画展「風土建築家・清村勉」を知っている?~沖縄コンクリート建築の父が遺したもの~

沖縄の建築にコンクリート技術を取り入れた清村勉を紹介する企画展が始まっています。高温多湿の沖縄の風土を読み、コンクリート建築に反映させたその人物像や業績を多くの方に知って頂ければ幸いです。

 

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● 日時:平成31年1月25日(金)~2月24日(日) 10時~18時

※ 毎週月曜と2月12日(火)は休館です

● 場所:名護博物館ギャラリー(入場無料)

● 主催:名護博物館・名護市教育委員会

● 問い合わせ:0980-53-1342(名護博物館)

 

来週末の土曜(2月9日)には関連イベントも行います。見学ツアーは参加人数にまだ若干の余裕がありますので、多くの方のご参加をお待ちしております。

 

関連講座 現存する清村建築とやんばるのコンクリート遺跡群

清村勉が設計した現存する建物を巡る見学ツアーです。

● 日時:2月9日(土)13時~16時 ※名護博物館ギャラリー集合

● 講師:宮城樹正(国頭村文化財保存調査委員長)

● 参加費:300円(保険代・資料代)

※ 事前申込が必要です(先着20名)
※ 追記:2月2日に定員に達しました。

 

関連講座 知られざる風土建築家「清村勉」を語る ~その人物像と業績~

● 日時:2月9日(土)16時半~18時

● 場所:名護博物館ギャラリー

● 講師:国梓としひで(作家・清村勉評伝執筆)・木下義宣(元工業高校教諭)

● 参加費:無料

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