昨日の夕方、「名護湾でザトウクジラが回遊している」という情報が博物館に入ったので、見てきました。
場所は名護市と本部町の境目付近、部間のあたり(採石場の近く)です。
情報によると、かなり近くで見れてシャッターチャンスとのこと!
カメラと望遠レンズを担いで急行しました。
着いてみると、人が集まっています。
さっそく海の方を眺めてみると・・・
いました!
実は、お昼前にも連絡があって現場へ行ったのですが、風が強く白波も立っていて観察しにくい状態でした(クジラも遠くて豆粒のようでした)。
午後はかなり雨が降っていましたが、夕方には止んで風もおさまり、海はほぼ滑らかです。
海が穏やかだとクジラが呼吸をする時に上がる噴気(ふんき)が目立つのでとても観察しやすいのです。
図にすると多分こんな感じかな?
噴気孔というのは、ようは鼻の穴です。
ヒゲクジラのなかまは左右の穴がありますが、ハクジラは左右に分かれておらず穴は一つです。
ちなみに、ザトウクジラはヒゲクジラのなかまです。
遠いので小さく見えますが、体長10m以上はあるでしょう。
そして、撮影していた時には気づかなかったのですが、後で写真を見返してうれしい発見が!
子どもは親にぴったり寄りそい、同じタイミングで呼吸していました。
名護湾でザトウクジラが観察されたのは、今年に入ってから3回目です(博物館に連絡があったものだけで)。
夏場、北の海でエサをたくさん食べたザトウクジラは、この時期、繁殖・子育てのために沖縄へやってくるのです。
沖縄では、慶良間諸島がホエールウォッチングで有名ですが、本島北部周辺の伊江島、古宇利島、伊是名島、伊平屋島近海などでもザトウクジラの個体数が多いようです。
今シーズンは、伊江島付近で毎日のようにザトウクジラが目撃されているとか。
運がよければ、今日のように名護湾でも陸からザトウクジラを見ることができます。
海岸沿いに名護から本部方面へ行く方は、ぜひ、探してみてください!
(NM)