博物館庭にくる子どもたち(と私)の良き遊び相手。不幸にも捕まったアオカナヘビは、観察するためにしばらく虫かごに入れられたりします(笑)。
そんなある日、水槽に入れていたアオカナヘビが卵を産みました。
今年の4月17日のことです。
さて、せっかくなので卵がかえるところを見てみようと思い、別の容器に土を入れてその上に卵を移しました。
は虫類の卵は親が産んだときの状態で卵の上下が決まり発生が進んでいくので、むやみに動かすと卵が死んでしまいます。ペンで卵の上に印をつけ、上下さかさまにならないよう、慎重にピンセットで卵を取り出します。
ときどき霧吹きし、卵が乾燥しないように気をつけます。
ちなみに、容器は弁当に付いてくるスバが入っている発泡スチロールのカップです。
(別に何でもいいと思います)
あまりイメージがわかない方もいるかもしれませんが、卵も成長して大きくなります。
4/19 長径 1.1 cm(白線が長径)
5/6 長径 1.2 cm
6/1 長径 1.32 cm
ふ化する2日ほど前から、卵の一部の色が変わってきたので、「そろそろかなぁ」と思い、卵の下からライトを当ててみると、中で丸くなっている赤ちゃんの影が見えました。
「いよいよ卵がかえるところが見れるゾ!」と期待いっぱいでむかえた一昨日の朝・・・
産卵からふ化まで53日でした。この長さは、温度などに左右されるのでしょうね。
全長は約8 cm。かわいらしいサイズですが、1 cmそこそこの卵から出てきたことを考えると大きいですね。
生まれたてでも、しっかりアオカナヘビの顔つきです。
次の機会があったら、今度こそふ化する瞬間を!
(NM)