日々のなごはく。

名護博物館ブログ

沖縄県博物館協会 in 宮古島 後編 〜島内ナイトツアー〜

少し間が空いてしまいましたが、
前編(こちら)から続きます。


初日の夜の懇親会では、宮古の方々に盛大にもてなして頂きました。
宮古恒例の「お通り」も・・・

そして、せっかく宮古に来たということで、懇親会の後は、深夜の自然観察へGO!


ミヤコヒキガエル Bufo gargarizans miyakonis
今回、見ることを目標にしていた生きものの一つ。


正面。かわいい顔。


うしろ。ダンゴみたい。

宮古島は、ハブがいないこと、高い山がないことなどから、過去に海面が上昇した時期に大部分が水没した(水没によってハブは絶滅した)と考えられてきたようですが、一方でこのように宮古固有の生きものも見られます。

琉球列島でヒキガエル類が見られるのは宮古諸島だけなので、当初大陸から持ちこまれた外来種と考えられてきたのですが、最近では化石も見つかっており、れっきとした在来種であることがわかっています。


ゲホウグモ Poltys illepidus の♀】
きれいな丸いクモの巣を張っていました。
沖縄島にも分布しますが、僕は見たことありません(気づかなかっただけだと思いますが・・・)。
宮古にいる間は、やたらとクモの巣を見た気がします。


ミヤコマドボタル Pyrocoelia miyako の♂】
宮古諸島だけに見られるホタル。これも見たかった生きものです。
よく見るとゴキブリみたいな・・・


横から。おなかの発光器が見えます。

マドボタルのなかまも、島ごとに種分化が進んでいて、沖縄島には、先日の記事(こちら)で紹介したオキナワマドボタルがいます。
オキナワマドボタルは昼間活動し、ほとんど飛ばないそうですが、ミヤコマドボタルは夜光りながら飛んでいました。
姿形はにていますが、その辺りの生態の違いは面白いですね。

〜〜オマケ〜〜

スジグロカバマダラ Salatura genutia の♂】
翌日の現地研修の後、池間島にて。

いろいろなところで見かけました。
宮古島より南に分布し、それより北で見られることはまれなようです。

今回、限られた時間で宮古を回りましたが、まだ見足りないので、また足を運んでじっくり散策してみたいですね。

(NM)