日々のなごはく。

名護博物館ブログ

まちなか自然探し 〜幸地川 後編〜

前編から続きます。

博物館から歩いてすぐの幸地川。
先日、久しぶりに川の中(ひんぷんガジュマルの少し上流)に潜ってみました。

ふと思いつきで川に入ったのですが、上げ潮時ということもあり、にごって視界はかなり悪かったです。
海水と淡水が混じるとモヤモヤが発生し、ほとんど何も見えなくなります(汗)
そんな中でも、魚は数・種ともに豊富に確認できました。

ユゴイオオクチユゴイ(沖縄名:ミキユー、ミチューなど)の群れ。
肉食魚で、水面に落ちてきた虫などをかすめ取るように素早く食べます。

ゴマアイゴがいました。
沖縄名はカーエーで、海釣りの人気対象種です。


ミナミクロダイ(沖縄名:チン)
こちらも海釣りで人気の魚ですね。
汽水域ではめずらしい魚ではないですが、幸地川で見たのは初めてです。


ボケ気味ですが、ハリセンボン(沖縄名:アバサー)がいたので、紹介。
たまに川の汽水域にも入ってきます。

この日は、にごっていてロクな写真が撮れなかったので、少し前になるのですが、別の日にほぼ同じ場所で撮ったものを。


オオクチユゴイ


前編でも紹介したゴマフエダイの幼魚。
水中で見ると、美しさが引き立ちます。もっと小さい頃は、さらにきれいなのですが。

さて、紹介した写真の端々にも写っていますが、ここ最近の幸地川は少しゴミが目立ちますね。
台風の後、ということを差し引いても多い気がします。
水は比較的きれいで、生きものも多いのに、ゴミが多いのは残念です。


先日は、三面張り水路の合流点から、何やらにごった白い水が流れこんでいましたし・・・

このようなゴミのポイ捨てや汚水の流出は、地域の川に対する意識や関心の低さが現れた結果かもしれません。
とは言っても、幸地川は、昔から地域の方が美化活動を行ってきた川でもあり、街中の川としては、恵まれているとも言えます。
このような先人たちの想いは、未来へつないでいかなければなりません。

私は、幸地川の景観、自然は、まちなか観光や環境教育の重要な要素になる可能性も持っていると思います。
足元の幸地川の自然がこんなにも素晴らしいんだよ!ということを、博物館として、個人として、今後も発信していきたいところです。

================= オマケ =================

前編までに撮影できなかったカワセミも、撮ることができました。
写りはイマイチですが、ご紹介!

カワセミ (2014.11.15 撮影)

(NM)