博物館の住人? 〜水中部門その6〜 クロヨシノボリが産卵しました!
こんにちは。ここ数日は暖かいですね。昨日、今日は庭からリュウキュウカジカガエルの鳴き声もきこえます。
さて、顔がカエルに似ている?博物館で飼育中のクロヨシノボリですが、昨日、産卵していることに気づきました!
卵を守るクロヨシノボリのオス(2015.2.24)
クロヨシノボリ Rhinogobius brunneus は、沖縄の川の上流で見られる代表的な魚です。
しかし、一生を上流でくらすわけではありません。
川で生まれた赤ちゃんは、すぐに海へ流され、しばらく成長してからまた川へやってきます。
海から川へやってきた稚魚は、上流を目指して成長しながら川を上ります。両側回遊(りょうそくかいゆう)と呼ばれる生活の型です。
2週間ほど前からメスの婚姻色がはっきりしてきたのですが、数日前にはおなかがパンパンだったので、そろそろかなと思っていました。
石の裏に産みつけるのが普通だと思いますが、今回は、水槽に入っている流木の裏側に産みつけました。
前回紹介したシマヨシノボリのメスは繁殖期におなかが青くなりますが(こちら)、クロヨシノボリは黄色くなります。
メスのおなかはまだ大きいので、この後も産卵は続くかもしれません。
少し見にくい場所に産みつけていますが、フリースペース(屋外の水槽)で見ることができますので、来場されたときは、ぜひ探してみてください。
卵を一生懸命守るオスの姿が見られるかもしれません。
(NM)
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