日々のなごはく。

名護博物館ブログ

アマミアラカシの黒いブツブツとアリの行列

博物館にきた友の会のOさんが、中庭にあるアマミアラカシ(ドングリのなかま)の枝に黒いブツブツが付いているのを教えてくれました。

アリがきて何やら黒いブツが出した汁を吸っている・・・
最初はアブラムシかなと思いましたが、見なれない形・・・
黒いカイガラムシ


調べてみたら、やっぱりアブラムシの1種で、イスノフシアブラムシ Nipponaphis distyliicola にとてもよく似ていることがわかりました。小さな幼虫も混じっています。


目を凝らすと、脚も6本見えます。

イスノフシアブラムシは、冬の間はアラカシの樹液を吸って越冬し、成虫になるとイスノキに移動して産卵するそうです。
卵から生まれた子どもは、夏の間イスノキに大きな虫えい(虫こぶ)を作ってその中で自分のクローンを産んで増え続けるとか。
私も調べていて「?」と思うことがありましたが、謎の多いなんとも不思議な一生を送るようですね。

(NM)